- ABBのソリューションが、主にエチレンとプロピレンの製品1トンあたりのCO2排出量を30%削減するというPKN Orlen社の目標をサポート
- Olefin IIIは、生産能力を約60%増強し、30億米ドルの投資に相当し、既存のサイトを100ヘクタール(サッカー場140面に相当)拡張
- ABBの制御装置と高度なオートメーションシステムにより、生産効率の最適化、歩留まりの向上、原材料の消費分析、エネルギー使用の監視、製品品質の確保を実現
ABBは、Hyundai Engineering社およびTécnicas Reunidas社と協力し、市場をリードする分散型制御システム(DCS)ABB Ability™ System 800xAを、ポーランドのプロックにある新しいOlefin III複合施設に設置するために採用されました。 ABB Ability™ System 800xAコントロールアーキテクチャをこのメガ開発全体に統合することで、PKN Orlen社はプラントの生産性を常に監視・分析し、資産パフォーマンスの最大化、電力消費の管理、製品品質の確保、プロセス効率の最適化をリアルタイムで行うことができるようになります。
この継続的なデータの流れを活用することで、同社は製品1トンあたりのCO2排出量を30%削減するという目標に沿って、より正確な情報に基づいた意思決定を行い、エネルギーの効率的な利用を推進することができます。これには、原材料の消費、プラントのエネルギーレベル、廃棄物の副産物に対する厳格な管理の維持が含まれます。
ABBエナジーインダストリープレジデントのブランドン・スペンサーは、次のように述べています。「ABBは、サステナビリティ戦略の一環として、2030年までに年間100メガトン以上のCO2排出量を削減できるよう、お客さまをサポートすることをお約束しています。私たちの専門知識と、複雑なプラント運転に対応する優れた制御技術を組み合わせることで、PKNOrlen社の投資収益率を最大化するお手伝いができます」
ABBはDCSの他に、バーナ制御システム(BMS)、緊急遮断システム(ESD)、高信頼性圧力保護システム(HIPPS)など、コンビナートを最適な安全水準で運用するためのシステムも提供する予定です。さらに、産業用サイバーセキュリティソリューションにより、複合施設に対するサイバー脅威を軽減することに注力します。
Olefinは、水素と炭素からなる基本化合物を形成し、防護服やマスク(PPE)に使用される合成繊維をはじめ、清掃、衛生、医療製品などの日用品などを製造しています。 2020年の世界市場は2,324億5,000万ドルで、年率4.5%で成長し、2028年には3,293億ドルに達すると予測されています1。この急激な成長は、消費者の需要と世界のプラスチック産業全体での使用の増加によってもたらされています。
このプロジェクトは2024年に完成、2025年に運用開始予定です。このタイムラインをサポートするために、ABBは独自のプロジェクト手法であるAdaptive Execution™を適用します。Adaptive Execution™ は、バーチャルエンジニアリングとデジタル化を活用し、すべてのステークホルダに合理的で標準的、かつ俊敏な体験を提供します。この手法により、ABBは納期を最大30%、スタートアップ時間を最大40%、オートメーション関連の総資本コストを最大40%削減することができます。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex)は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com
1 Olefin市場-産業規模、シェア&分析、2020-2028年、報告書とデータ.