ABBとKeppel O&M、シンガポール港での遠隔船舶運航試験により重要な自律運転のマイルストーン到達に成功

ABBとKeppel O&M、シンガポール港での遠隔船舶運航試験により重要な自律運転のマイルストーン到達に成功

ABBは、シンガポールの造船所Keppel Offshore & Marine (Keppel O&M) とともに、繁忙港であるシンガポールで東南アジア初のタグボートのジョイスティックによる遠隔制御に成功しました。

東南アジア初のタグボートのジョイスティックによる遠隔制御
東南アジア初のタグボートのジョイスティックによる遠隔制御

シンガポール港は、年間13万隻以上の船舶が往来する、自律的な港湾運営を行う上で、世界で最も複雑な環境のひとつです。今回の試験は、ほぼすべての種類の船舶で現在すでに利用可能なデジタルソリューションを利用し、タグボート操作の安全性と効率の向上を検証する上での重要なマイルストーンとなります。

2021年4月、シンガポール海事港湾庁(MPA)の海事イノベーションラボにある沿岸コマンドセンターから、ハーバータグを遠隔操作する試験に成功しました。 ABBは、ABB Ability™ Marine Pilot製品群を基に、船舶の遠隔かつ自律制御のための統合ソリューションを提供しました。デジタルソリューションABB Ability™ Marine Pilot Visionにより、オンボード・システムからセンサを融合させてデジタル状況認識し、ABB Ability™ Marine Pilot Controlシステムを利用して、遠隔船舶運航に必要なインテリジェントな操縦および制御コマンドを実行しました。

「私たちは、Keppelとの緊密な協力により、自律航行に向けた重要な一歩を示すもう一つのマイルストーンに到達したことを誇りに思います」とABBマリン&ポートの ディビジョンプレジデント、Juha Koskelaは述べています。「この技術の目的は、作業を自動化することで乗組員の負担を軽減し、重要な時に最高のパフォーマンスを発揮できるようにし、全体的な運航時の安全性と生産性を向上させることです。また、この試験により、他の船型への遠隔および自律技術の適用の可能性も確認できました」

ABBの技術とKeppel O&Mの技術ソリューションは、全長32mのタグボートMaju510に後付けされました。同船は、Keppel O&Mの合弁会社Keppel Smit Towageが所有、運航しています。

「遠隔制御ナビゲーションは、自律型船舶の重要な機能であり、安全装置としての役割を果たすとともに、複雑なシナリオでは特に有効です。Keppel O&Mは全体的なシステムインテグレーターとして、オフショアおよび海洋に関する深い専門知識を活用し、コネクティビティ機能を備えたM1などの企業のKeppelエコシステムや、最先端のテクノロジーを提供したABBなど他のパートナーと協力し、クラス最高のシステムを組み込み、カスタマイズ可能な自律型ソリューションを提供します。これは、成長戦略として高度な技術を活用することも盛り込まれているKeppelのVision 2030に則っています」とKeppel O&Mのマネージングディレクター (New Builds) であるTan Leong氏は述べています。

他の船舶を押したり、牽引したりするタグボートの操作は、しばしば混雑した港で行われることもあり、その要求される操作は非常に過酷で、乗組員の細心の注意が必要になります。さらに、タグボートは、操作場所に到着するまでに、長くて単調な輸送を完遂しなければならないことがよくあります。輸送を自律的に、遠隔監視下で行うことにより、船内の乗組員は休息することができ、タグボートでの実際の作業が必要なときには目を配ることができます。遠隔管理でステーションを維持することは、リモートクルーが効果的またはより適切に管理できる日常的なタスクを実行するだけではなく、乗組員に休息の機会を提供する場合もあります。

「Keppel Smit Towageは、自律タグボートの開発においてKeppel O&MおよびABBをサポートできることをうれしく思います。タグボート運営会社として、私たちは技術を活用して業務を改善し、お客さまにより良いサービスを提供します。Maju510をパイロットタグボートとして使用することで、自律運転がタグボートの船長と乗組員が重要な作業に集中するためのナビゲーションを簡素化するために、重要な作業に集中するためにどのように役立つかを体験し、フィードバックを提供できます。これにより、運用の安全性と効率性が大幅に向上すると期待しています」とKeppel Smit TowageのマネージングディレクターであるRomi Kaushal氏は述べています。

ABBは、2018年11月にヘルシンキ港で実施され遠隔操作の旅客フェリー、Suomenlinna IIの画期的な試験に技術を提供しており、現在利用可能な技術を用いて、あらゆる場所からの船舶の人的監視が可能であることを証明しています。

この港湾タグボートプロジェクトは、シンガポール海事研究開発ロードマップ2030の一環として、シンガポール海事港湾庁(MPA)から資金提供を受けており、このロードマップは、海事産業の発展と研究・技術能力のための国家の主要な重点分野を示しているものです。2021年後半に予定されているプロジェクトの第2フェーズでは、遠隔監視下における船舶の自律衝突回避タスクの確認を実行します。

ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。

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