- ABB Decodedの最新エピソードで、ABB Process Industriesの鉱業部門責任者が鉱業の電化について語ります
- 気候変動対策に欠かせない鉱物を採掘しながら、鉱山をより持続可能なものにする方法を探求します
- ABB Ability™ eMineという画期的なソリューションにより、電気トラックによる鉱山の実現が可能になります
今回のポッドキャストでは、世界で最も重要な産業のひとつであり、同時に批判の対象にもなっている「鉱業」を取り上げています。
鉱業で生産される鉱物や材料は、コンピュータや電気モータなど、私たちの日常生活に欠かせないものとなっていますが、一方、鉱業は環境への配慮が求められています。また、世界経済の他の多くの分野と同様に、鉱業もその持続可能性と生産性を高めるために、電化、デジタル化、自動化に注目しています。
ABB Process Industriesの鉱業部門責任者であるMax Luedtkeは、ABBの鉱業部門が電化された未来を受け入れる準備をしている理由と、ABB AbilityTM eMineのようなソリューションがどのようにこれを達成するのかについて説明します。
より持続可能な未来を推進するために、なぜ鉱山が重要なのか?
銅、鉄、コバルト、リチウムなどの主要鉱物の供給に欠かせない鉱業は、私たちの生活に欠かせない産業です。また、電気自動車への移行を可能にする鍵でもあります。
「銅は電気モータやあらゆる技術に多用されています。また、リチウムはバッテリに使用される素材のひとつです」
「鉱業は、より持続可能な未来と私たちが望む世界のあり方を実現するためのソリューションの一部であると同時に、世界の温室効果ガス排出量の7%を占めているため、採掘をより良い方法で実施しようと言う義務があります」と述べています。
電化による需要への対応
鉱山会社がABBのようなテクノロジーリーダーと協力してサステナビリティの向上を目指す場合、その変化は増加する需要に対応するために生産性を向上させなければなりません。
「鉱山で使われるトラックが最も二酸化炭素を排出しているとすると、鉱山での全体的な排出量を減らすには、電気トラックに切り替えるのが一番です。また、生産性を考えた場合、ディーゼル車やベンジン車から電気トラックに変更すると、サービス間隔が大幅に短くなります。電気は、自動化やデジタル化の技術と一緒になっているので、鉱山を自律的にしたい場合の解決策にもなります」
「非常に興味深いのは、130年前にABBが鉱山でホイストソリューション用の電気モータを設置したのが始まりで、今では鉱山の残りの部分をすべて電化していることです」
ABB eMine™- 総合的なソリューション
ABB eMine™はデジタルを統合した一連のソリューションであり、業界の課題を総合的に管理することを目的としています。
「現在、鉱山業界では明らかな移行が進んでいますが、eMine™は実際にすべてを統合するコンセプトです。私たちは他の多くのパートナーと協力し、お客さまと早い段階で関わり、どのように鉱山を設計しなければならないか、これを成功させるために必要なステップは何かを検討しています。これにより、大きなビジョンを具体的なプロジェクトに落とし込むことができます。 それが、eMine™の役割であり、アイデアのすべてです」
「この段階的なプロセスの好例は、カナダの鉱山会社と話し合ったときです。カナダの鉱山会社は、大型フリートの一つを電化するには時期尚早だと言っていました。しかし、労働者を鉱山に連れて行くためのバスを所有していました。このバスを電化するだけで、多くの労働者の認識が一変したのです。鉱山をオール電化にすることで新たな章が始まるようなもので、鉱山業界にとっては非常にエキサイティングな時代です」と述べています。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex)は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com