- ABB Decodedの最新ポッドキャストでは、ABB Marine & Portsの規制・広報責任者であるEero Lehtovaaraが、海運をより持続可能なものにするための複数の選択肢について解説
- 長年船長を務めたLehtovaaraは、デジタル化と自動化が、より環境に優しく、安全、かつ予測可能な海運をどのようにサポートするかについて、自身の見識を語る
- 海洋分野の脱炭素化に貢献する複数の技術を紹介するポッドキャスト
ABBの技術に特化したポッドキャストABB Decodedの最新エピソードでは、9月29日の世界海事デーの今年のテーマである、より環境に優しい海運のための技術について論じています。このテーマは、持続可能な海事セクターの重要性に焦点を当て、このトピックについてグローバルな対話を行う機会を提供するものです。
世界の全物資の80%以上が船舶で輸送され、その数は今後数年間で大幅に増加すると予想されていることから、世界の持続可能性を支える海運セクターの必要性は明白です。海洋産業は、世界的な気候変動問題への対応として、持続可能性とカーボンニュートラルという野心的な目標を掲げています。ABBの2030年サステナビリティ戦略の主要な部分は、お客さまとサプライヤの排出量削減を支援し、2030年までにABB自身の事業活動においてカーボンニュートラルを達成することです。
ポッドキャストでは、ABBのマリン&ポート部門の規制・広報責任者であるEero Lehtovaaraが、エンジン効率の向上、水素や電気などの代替エネルギー源の利用、デジタル技術による環境に優しい海運を支援する自律的なソリューションの実現について語ります。さらに、海洋規制の変化に合わせた技術進化の重要性についても触れています。
Lehtovaaraは、ABB Marine & Portsの中で、海事技術と規制間の内外の中心的存在として、両分野のステークホルダ間の理解を深めるというユニークな立場にあります。また、EUや世界の多くの海事関係機関、NGOにABBの代表として参加してます。
「海洋産業は、より高い効率性、信頼性、予測可能性、そしてデジタル技術から得られるより多くの情報の活用を目指しています」とLehtovaaraは説明します。そのために、さまざまなソリューションの活用が期待されています。例えば、船舶のエネルギー効率を高めることができる新技術や、低炭素型船舶燃料の製造・普及とその製造技術は、環境に優しい海運のために重要です。
信頼性が高く利用しやすい代替燃料が開発される中、海運の電化とともにエネルギー効率を高めるための既存技術もすでに利用可能です。Lehtovaaraは、デジタル化によってデータや情報を活用し、すでにある技術の能力をさらに高める可能性が前進していることを説明します。
例えば、港湾のターンアラウンドタイムを短縮するためのデジタル化の強化は、資源やエネルギー使用の最適化を促進・可能にすることで、海運のグリーン化に貢献することもできます。 海運業界の現状について、Lehtovaaraはポッドキャストで「今、海運業界は非常に興味深い局面を迎えています。情報を本当にすべてのステークホルダのために活用することは、まだこれからの大きな課題だと言えるでしょう。大局的な管理は、本当にデータに依存しているのです。そのデータをどのように管理するか、そのデータをどのように処理するか、そして輸送会社がシステムでどのようにそれを使用しているかは、現在非常に進行中であり、規制の枠組みに非常に依存しています」と述べました。
最後に、業界と規制当局の関係の重要性と、両者のオープンな対話の必要性について、Lehtovaaraが以下のようにまとめています。「技術で何ができるのか、どんな技術が将来利用可能なのか、規制の設定のどこに協力すべきギャップがあるのか、規制当局も含めて業界全体として共通認識を持つ必要があります」
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業ですソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com