ACS880産業・機械用ドライブにおけるスマートセーフティ・ソリューション
工場の自動化が進むにつれて、ドライブやモータを含む産業用アプリケーションにおける機械の安全性の重要性が高まっています。安全設計が適切に行われれば、新たなリスクを発生させることなく、生産性の向上やダウンタイムの最小化など、経済的なメリットをもたらすことができます。
オプションの安全機能モジュール(FSO-12およびFSO-21)を使用すると、ACS880シリーズドライブの安全機能を簡単に拡張することができます。このプラグインモジュールは、ドライブ内部に設置、配線され、コンパクトで信頼性の高い1つのモジュールで異なる安全機能と診断が可能になります。お客様のニーズに応じて、ABBは、6つの安全機能を内蔵したエンコーダレスバリアントの安全機能モジュール(FSO-12)を提供しています。また、エンコーダフィードバック(FSE-31)の使用を可能にする8つの安全機能を提供する安全機能モジュール(FSO-21)も用意されています。FSO-21はFSO-12と同じ安全機能を搭載していますが、さらに2つの安全機能をドライブに提供します。
FENA-21フィールドバスアダプタモジュールをドライブに追加すると、ACS880ドライブと安全PLCの間でPROFIsafe over PROFINET接続を有効にすることができます。これにより、使用中のアプリケーションに安全制限速度(SLS)を追加することができ、より柔軟な安全ソリューションが実現します。
両方のセーフティファンクションモジュールはSIL 3/PL e能力を持ち、欧州連合機械指令2006/42/ECに適合しています。セーフティ機能モジュールは、TÜV Nordの認証を取得しています。
セーフティ機能の選択と設定は、PCツール「Drive composer pro」を使用して行います。セーフティファンクションモジュールに含まれる機能は以下の通りです。
FSO-12とFSO-21の仕様:
- 安全停止1(SS1)
- 緊急停止(SSE)
- 安全ブレーキ制御(SBC)
- 安全制限速度(SLS)
- 安全最高速度(SMS)
- 予期せぬ起動の防止(POUS)
FSO-12を使用することで、予期せぬ起動の防止が可能です。
FSO-21のみの内部安全機能追加:
- 安全方向(SDI)、パルスエンコーダインターフェースモジュールFSE-31が必要です
- 安全速度監視(SSM)