世界を変えたABBの技術10選

世界中の消費家にどのように電力を届けるか―ABB の直流送電 (HVDC) 技術は、電力損失を劇的に削減し、その手法を革新するものとなりました。長距離送電、または電力の大消費地である都市部への送電において、環境負荷を低減した効率的な送電を可能としています。

負荷に応じて電気モータのスピードを制御するのがABBのドライブです。工場、店舗、オフィス、家庭など、あらゆる場面で消費電力を削減し、モータの効率を高めます。独自のダイレクトトルクコントロール技術により、負荷やプロセスの突然の変化に対応し、消費電力の劇的な削減に寄与しています。

ABB は世界発の電気制御ロボット、世界発の産業用塗装ロボットを40年前以上に開発しました。今日、30万台以上のABB ロボットが世界中で稼働し、自動車工場から缶詰工場まで、幅広い産業で単純作業や危険な作業を人間に代わって担っています。恐らくそれは世界最大の設置数といえるでしょう。

変電所の世界的なサプライヤであるABBは、送配電システムの信頼性と柔軟性を高めるという点で、砂漠や山岳地帯、海底油井掘削機、都市部など、過酷な環境や制約の多い場所においても、極めて重要な技術的進歩を担ってきました。

FACTSと略されるこの技術は、1950年代にABBによって開発され、今日でも当社がこの分野で市場をリードしています。既存の送電系統において、長距離にわたる交流での送電容量を飛躍的に高める技術です。

巨大なクルーズ船が小さな係留場所にピタリと接岸できるのはどうしてだろうと思ったことはありませんか?そう思ったら水の中を覗いてみてください。恐らくABBの画期的な電気推進システムが船体の下についていると思います。Azipodは船の外部に設置したプロペラが回転する仕組みで、操舵性、エネルギー効率の向上、温暖化ガス排出最大1/4抑制など、船舶運航の効率化に著しい改善をもたらします。

ABBは、1980年代初頭に、世界的にも最も早く分散型制御システムを開発した企業の1社に数えられます。以来、世界的なマーケットリーダーであり、プロセスオートメーションシステムの設置台数は最大です。これらのシステムでは、重工業からプロセス産業まで、広範なプラント操業全体を共通化されたシングルプラットフォームで制御することができます。

電力会社およびシステムオペレータのお客さまの電力システム監視、制御、運用そして保護をサポートし、システムの膨大なポイントからデータを収集、送信、蓄積および分析することにより、電力系統、配電網および配電ネットワーク、発電所、電力取引所のリアルタイムマネジメントを可能にします。

ABBは、クレーンの頭脳ともいうべきシステムをクレーン製造業者に提供しています。世界の港で無数のコンテナや、大量のバルクカーゴをハンドリングするクレーンの自動化および電気的制御を行うシステムです。製品は素早く、安全かつエネルギー効率良く処理され、船の停泊時間の短縮、ハンドリングコストの低減に寄与します。

ABBは、1893年に世界で最も早く変圧器を製造した企業のひとつです。今日でも、発電所や変電所、高層ビル、ショッピングセンター、船舶、油田など、発電、送電、電力消費のあらゆる場面で必須であるこの基幹技術において、世界的なリーダーであり続けています。

Select region / language