冷却塔向けダイレクトドライブモータは、永久磁石ロータ技術を用いたRPM ACモータの技術の高い電気密度とエネルギー効率、および冷却塔向けファン直結によるダイレクトドライブを提供します。このモータは、従来のギアボックスまたはベルトドライブに取って代わる新しいソリューションで、専用ドライブであるACS880+N5350CTD冷却塔向けドライブによる可変速度制御により、さらなるエネルギー消費節約の利点があります。ACS880の+N5350ソフトウェアは、比類のない効率、信頼性、およびセットアップが容易な冷却塔向けダイレクトドライブモータ専用に設計されています。
冷却塔の特長
- 高い効率と力率性能
- 可変速制御で最適なシステム効率点での運転
- 機械部品点数の少ないシステムによる高い信頼性
- 簡単な設置またはギアボックスからの置換
- 水の浸入や汚染からからモータを保護するInpro/Seal®コンビネーションスリンガとラビリンス非接触シャフトシール
- ユーザーフレンドリーなドライブ制御パラメータ
- 自動制御システムとのインターフェース
- メンテナンスを要する従来のギアボックスおよびベルト駆動装置からの置換
- 従来のモータ/ギアボックスシステムよりも低い騒音値
- 従来の冷却塔ドライブ
従来の冷却塔ドライブ
冷却塔は、プロセスシステム流体、通常は水から廃熱を除去する熱交換システムです。冷却塔は、商業および工業用途の両方で使用されます。冷却塔ファンのメカニカル部品は、モータ、ギアボックス、ドライブシャフト、ディスクカップリングおよびファンインペラから構成されます。モータ速度は通常1800rpmです。ファン速度ははるかに遅く、ブレード先端を亜音速、通常約90~230rpmに保つためにブレードの直径によって決定されます。より冷たい環境では、冬期の凍結を防ぐためにファンを逆回転することがあります。平均的なセルは、直径が14~28フィートです。
冷却塔の用途に応用した新しいモータとドライブ技術の導入により、システムの安全性、信頼性、効率の向上と騒音値低減が可能となりました。今日の最も精巧なハイブリッド車両に使用されているモータおよび制御システムと同じ技術が、現在、冷却塔ドライブ用途に適応されています。高磁束強度の永久磁石突極回転子技術と積層鋼フレーム構造を使用するモータ電気密度の進歩は、ファンに直接取り付けられ、システム効率を最大化するために可変速度で動作する高トルク、低速、コンパクトなモータを可能にします。高磁束強度ネオジム鉄ホウ素(NdFeB)磁石を使用する永久磁石ロータ(PMR)構造は、モータをコンパクトな形状で製造することを可能にします。高トルク、高効率、低重量、高信頼性、コンパクトが要求されるハイブリッド車両と同じモータ設計要件が、冷却塔用途にも同様に適用されます。
冷却塔向けモータ&コントロール
ACS880+N5350冷却塔ドライブコントローラおよびRPMAC永久磁石モータは、既存のギアボックスの据付環境に直接据え付けることが可能になるように設計されています。交換改修は6時間未満で実施できます。ファンドライブ効率の最大の改善は、システムからギアボックスを排除することで見ることができます。永久磁石モータの速度制御は、低速での運転が典型的なファン用途の軽負荷条件下でさえ、効率を大幅に増加することができます。モータの温度上昇もかなり低く、電気密度の高いパッケージを作り、従来の誘導モータシステムに比べてモータ寿命を延ばします。