ABB 急速充電器
2023年12月以来、ABBの急速充電器はANAグループの電動地上支援機材(GSE)車両(旅客機を牽引して移動させるために使用される車両)に電力を供給しています。
今般、電動GSE車両実証のために必要なインフラとして、ABB社様製の充電器を導入できたことを嬉しく思います。 本充電器を用い、羽田空港にてハイブリッドタイプのトーバーレストラクターを用いた実証を進めてまいります。ANAグループの空港でのGSE車両脱炭素化推進に向けた第一歩を、ABB社様のご協力により、力強く踏み出すことができました。空港でのGSE車両脱炭素化のトランジション戦略を推し進めてまいります。
ANAオペレーションサポートセンター 空港サポート室
グランドハンドリング企画部 部長 曽原 倫太郎氏
DC充電器(Terra CE 54 CJG)は、海外空港での使用実績があり、今後導入される車両に備えて3つの充電規格に対応するよう設計されています。
この充電器は、「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」という日本政府の目標に貢献しています。国土交通省は、2030年までに、日本の空港における温室効果ガス排出量を2013年度比46%以上削減するという野心的な目標を掲げています。
このような国際的な交通ハブ以外にも、ABBのEV充電ソリューションは日本全国で利用されており、2023年末までに約900台のDC急速充電器が設置され、インフラ整備と排出削減目標に大きく貢献しています。
ANAグループの電動GSE車両充電設備に当社の充電ソリューションを提供できたことを大変嬉しく思います。私たちのe-モビリティソリューションで、ANAグループの脱炭素化に向けた目標達成、ひいては空港の脱炭素化の取り組みを支援してまいります」
ABB株式会社エレクトリフィケーション事業本部長 石川雅康
日本初の電気推進タグボート
ABBのエレクトリフィケーションソリューションは、電動タグボートプロジェクトとのコラボレーションにより、陸上を超えた広がりを見せています。日本で初めて運行される電気推進タグボート「大河」は、日本の曳船専門会社である東京汽船株式会社のために建造され、2023年1月に東京湾の港湾で運用を開始しました。
ABBは、日本初の電気タグボートに電力を供給するという、このような意義深いプロジェクトに携わることができて光栄です。当社のハイブリッドおよび電気ソリューションは、短距離輸送分野で高い評価を得ており、今回、競争の激しい市場での貴重な機会を得てさらに強化されることになります。
ABB株式会社プロセスオートメーション事業本部マリン&ポート事業部長
谷川宗和
大河は、性能を犠牲にすることなく、2050年までに国際海運からの温室効果ガス排出量を正味ゼロにするという日本の目標をサポートします。このタグボートは、エネルギー源と負荷のシンプルで柔軟かつ機能的な統合を可能にするOnboard DC Grid™を備えています。