ABBのMV Titaniumコンセプトは、1~5メガワット(MW)レンジの世界初の高圧(MV)のインバータ一体型です。このモータは、接続性と制御機能を備え、仕様の指定と設置が容易なパッケージです。このオールインワンコンセプトは、今日世界の電力の10%を占めるMVモータ駆動プロセスにエネルギー効率化のメリットをもたらします。
「インバータ制御モータのエネルギー効率化対策は、低圧用途の小型モータでは大きな支持を得ています。しかし、大型モータは初期コストと複雑さのためにこれまで導入が遅れており、現在ドライブに接続されているのはわずか10~15%にすぎません」と、ABB大型モータ&発電機のプレジデントのHeikki Vepsäläinenは述べています。 「しかし、当社の新しいMV Titaniumコンセプトは、制御、モニタリング、接続性を向上させた適切なモータを一つのパッケージで、コスト効率よく容易に設置できるようにします。これは、既存の直入れ (DOL) モータに適したソリューションです。そして、エネルギーコストとCO2排出量の削減の可能性は非常に高く、もし設置ベース全体を改修すれば、1,000基以上の石炭火力発電所を停止させるようなものです」
この探求においてABBは、大型モータを搭載したドライブの設置に関連する主な課題に取組むため、MV Titaniumコンセプトを開発しました。これには、独立したドライブの初期コストだけでなく、関連する電気設備(E-house)、変圧器、開閉装置、ケーブル配線も含まれ、特にスペースが限られている既存の現場では設備コストがかさみ、設置が複雑になります。これらのコスト削減に加え、エネルギー効率化によるOPEXの削減も実現します。
この次世代コンセプトは、ABBの140年にわたるモータ設計と50年にわたるドライブ技術の経験に基づき、エネルギー効率化、制御性、接続性を1つのパッケージに統合したソリューションです。さらに、分析機能と接続機能を備えたインテリジェンスを内蔵しているため、既存のシステムにスムーズに統合でき、プロセスの監視と最適化のためのソフトウェアライブラリとインターフェースも提供します。
MV Titaniumモータは、ポンプ、コンプレッサ、ファンを代表的なアプリケーションとして想定しており、生産性の向上とダウンタイムの最小化だけでなく、エネルギー消費を最大40%削減することができます。電力、再生可能エネルギー、加工、鉱業、セメント、水など幅広い分野で使用される予定です。
Heikki Vepsäläinenは以下のように述べています。「技術的な進歩だけでなく、この次世代モータのコンセプトは、低炭素社会における生産性向上への大きな一歩です。これによりABBは、大型の直入れモータを1台ずつ完全にインバータ制御モータに切り替えていくためのサポート体制を確立しました」
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。ABBのソリューションは、エンジニアリングのノウハウとソフトウェアを結び付け、製造、移動、電力供給、それらの運用の方法を最適化します。140年以上にわたる卓越性を基盤に、ABBの約105,000人の従業員は、産業変革を加速するイノベーションの推進に取り組んでいます。
ABBモーションは、モータとドライブのグローバルリーダーであり、より生産的で持続可能な未来を加速する中核を担っています。 私たちは、お客さま、産業界、社会のために、エネルギー効率、脱炭素、循環型ソリューションに貢献するため、革新的な技術を開発し、その可能性を押し広げています。 デジタル技術を駆使したドライブ、モータ、サービスにより、ABBは、お客さまとパートナーが、より優れた性能、安全性、信頼性を実現できるようサポートします。ABBは、あらゆる産業分野の幅広い用途にモータ駆動ソリューションを提供しています。 140年以上にわたる電動パワートレインに関する専門知識を活かし、世界100カ国で22,000人以上の従業員が日々学び、成長しています。 go.abb/motion
For more information please contact: Media Relations Email: media-motion@abb.com