- ABBのEV用普通充電器Terra AC Wallboxを三井物産株式会社が実施する充電・エネマネシステムの国内実証向けに提供
- 同実証はWILLER EXPRESS株式会社東京本社で実施中であり、同サイトを、商用車電動化を進める企業への紹介の場にも活用
- EV充電の最適化でお客さまのEV導入をサポート
ABBは、三井物産株式会社が開始したEV(電気自動車)充電・エネルギーマネジメントシステムChargePilot(チャージパイロット、以下「ChargePilot」)の国内実証に、EV用普通充電器 Terra AC Wallboxを提供しました。
三井物産株式会社は、2024年4月より、WILLER EXPRESS株式会社東京本社*1にて、Terra AC Wallbox 3台とChargePilotを設置して実証を開始するとともに、同サイトを、商用車電動化を進めるお客さまの為の製品紹介の場としても活用しています。
Terra AC Wallboxは、高出力6kWのEV用普通充電器です。全世界で100万台以上、国内で1,000台以上の販売実績があり、国際標準規格であるOCPP(Open Charge Point Protocol)に則り、充電器の保守・運用等を専用の端末や特別なネットワークを介さずに容易に行うことができます。
ChargePilotは、EV充電を最適化することでEV導入を進める企業に対して電力の効率的な使用をサポートし、EV導入コスト軽減を支援するスマート充電システムです。ChargePilotを開発するThe Mobility House(以下「TMH社」)は、EVバッテリーを活用した電力事業を展開しており、ABBのパートナー企業であり、三井物産株式会社が2017年に出資参画しています。
2,400台のEV用充電器を導入するオーストリア郵政公社が、Terra AC WallboxとChargePilotを採用したのをはじめ、TMH社とABBはパートナー企業として、欧米を中心にABBのEV用普通充電器及びEV用急速充電器と、ChargePilotとの連携による充電最適化の実績を積み重ねてきました。
EV導入は、脱炭素化に欠かせない取組みの一つとして、欧米に続き国内でも本格化しております。一方で、不安定な電源である太陽光・風力発電の急増により電力系統への負荷が増大しており、EV普及による電力需要の増大は、この負担を更に大きくすることが懸念されています。その解決策の一つとして、EV充電を最適化し、電力系統への負荷軽減と、EV所有者の電力コスト低減に貢献するスマート充電技術の普及が注目されています。ABBは、三井物産株式会社が展開するChargePilotとともに、お客さまのEV導入をサポートいたします。
*1 三井物産株式会社は、WILLER EXPRESS株式会社の親会社であるWILLER株式会社(大阪府大阪市)と資本提携関係にあります。
ABBは、電気自動車(EV)充電ソリューションのグローバルリーダーとして、より持続可能で資源効率の高いモビリティの未来を実現しています。ABBは、世界最大のEVメーカーや全国のEV充電ネットワーク事業者に選ばれるパートナーです。基礎充電用スマート充電器から未来の高速道路SA/PA等の経路充電用の急速充電器、物流の電動化、電気バス・トラック充電用ソリューションまで、EV充電ソリューションの幅広いポートフォリオを提供しています。世界中に約1,400人の従業員を擁するABB E-mobility事業部は、EV用急速充電器5万台以上を含め、85以上の国と地域で100万台以上のEV用充電器を販売しています。日本国内では、2019年に市場に参入し、昨年までに約900台のEV用急速充電器が設置されました。自動車ディーラーに加え、公道、ガソリンスタンド、商業施設、コンビニエンスストア、高速道路SA/PA等の公共充電向けの設置が進んでおり、国内の充電インフラ整備に大きく貢献しています。EV用普通充電器は、2022年より販売を開始し、2024年にNeVの補助金対象機種となりました。これまでに自動車ディーラーを中心に1,000台以上販売しております。
ABB は、エレクトリフィケーションとオートメーションのテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。ABBのソリューションは、エンジニアリングのノウハウとソフトウェアを結び付け、製造、移動、電力供給、それらの運用の方法を最適化します。130年以上にわたり築いてきた卓越性を土台に、ABBの約105,000人の従業員が、産業の変化を加速させるイノベーションの推進に尽力しています。 www.abb.com