ABBが 、Gamesa Electric社 のパワーエレクトロニクス事業を買収

ABBが 、Gamesa Electric社 のパワーエレクトロニクス事業を買収

  • 買収により、ABBの再生可能エネルギー分野の電力変換ポートフォリオが補完され、市場への影響力が大幅に拡大
  • 再生可能エネルギー源は、2030年までに世界の発電量のほぼ半分を占める見通しで、風力および太陽光発電の割合は30%に倍増する見込み
  • ABBが再生可能エネルギーのインストールベースのモダナイゼーションと保守サービスを行う機会の拡大に貢献 
  • ABBは、主要なお客さまとの関係を強化しつつ、収益性の高い成長目標を達成することが可能 

本日ABBは、高出力の再生可能エネルギー変換技術の成長市場におけるポジションを強化するため、Siemens Gamesa社からスペインのGamesa Electric社のパワーエレクトロニクス事業を買収する契約を締結したと発表しました。この買収により、ABBの既存の電力変換製品およびサービスは、再生可能エネルギーのOEMおよびエンドユーザ向けに大幅に拡大し、ABBのモーションビジネスの収益成長戦略を支える新たなポートフォリオとエンジニアリングアセットが加わります。これは、規制当局の承認と一般的な取引完了条件に従うもので、2025年下半期に完了する予定です。財務条件は開示されていません。  

ABBが買収する事業は、電力変換用の電気製品に重点を置いており、二重給電誘導発電機(DFIG)風力コンバータ、産業用バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)、および大規模な太陽光発電用インバータを含みます。この買収により、ABBの財源は、100人を超える極めて専門性の高いエンジニアと、マドリッドとバレンシアにある2つのスペインのコンバータ工場によって補完され、インド、中国、米国、オーストラリアの主要拠点を含め、総従業員数が約400人になります。2024年9月30日に決算を迎えた会計年度において、Gamesa Electric社のパワーエレクトロニクス事業は、約1億7000万ユーロの収益を計上しました。

国際エネルギー機関(IEA)1は、現行の政策と市場状況を前提に、世界の再生可能エネルギー容量の拡大は毎年増加し続け、2024年の666ギガワットから2030年には、ほぼ940ギガワットに達すると予測しています。また、今後この10年の間に再生可能エネルギー容量の成長の95%を太陽光発電と風力発電が占める見通しです。  

「今回のターゲットを絞った買収は、高出力の再生可能エネルギー用途のポートフォリオを拡大し、低炭素社会における生産性をサポートするという当社の取組みに沿ったものです。これにより、電力変換と送電網接続に関するエンジニアリングの専門性をさらに深め、大規模なインストールベースへのサービス提供の機会を大幅に増やします。そしてSiemens Gamesa社を主要なお客さまとして関係を深めながら、再生可能エネルギーの電力変換市場の拡大を最大限に活用できる体制が整います」と、ABBのシステムドライブのディビジョンプレジデントのChris Poynterは述べています。  

また、この買収は、ABBのグローバル組織を活用して、新たなサービス、モダナイゼーション、リパワリングの機会に参入し、約40ギガワットの追加によりABBのサービス可能な電力変換設備の基盤を拡大することを目的としています。 Gamesa Electricチームの深い専門性は、ABBのデジタルサービスの拡大にも繋がります。 さらに、ABBはSiemens Gamesa社とサプライおよびサービス契約を締結する予定です。  

ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を有し、世界中に105,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。 www.abb.com

画像提供: Siemens Gamesa社

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