- ABBの業界をリードする直流 (DC) 関連技術を強化
- Advanticsの技術により、高度な電力変換アプリケーションで最大99%の効率を実現
- エネルギー需要拡大およびデータセンタ市場の成長に対応
ABBは、フランスに拠点を置く、シリコンカーバイド (SiC) ベースの電力変換ソリューションの専業企業であるAdvanticsの買収を発表しました。この買収により、ABBの直流 (DC) ポートフォリオが拡大し、データセンタ、産業用マイクログリッド、発電分野、EVインフラ市場におけて急速高まる高効率DCソリューションへの需要に対応できる体制を強化します。財務条件は開示されておらず、取引完了は2026年第4四半期を予定しています。
国際エネルギー機関 (IEA)は、最終エネルギー消費に占める電力の割合が現在の20%から2035年までに約36%へ増加すると予測しています。高度な半導体技術を用いて電力制御することで、ABBのDCソリューションはAC/DC変換を繰り返す必要を最小化し、エネルギー効率を最大化します。
Advanticsの買収により、ABBの幅広いDCポートフォリオに高効率のSiC電力変換技術が加わります。これにより、より高い電力密度、レジリエンス、効率性を備えた新しい電力アーキテクチャにおいて、電力の設計、保護、変換、配電、管理に必要な基盤技術が強化されます。また、ABBの保護技術、配電技術、デジタル制御技術、システムエンジニアリングの専門知識と組み合わせることで、エネルギー効率、蓄電活用、柔軟な電源運用を最大化するDCシステムの開発を支援します。
ABBのスマートパワーディビジョンのプレジデントであるマッシミリアーノ・チファリッティは、次のように述べています。「ABBは世界的なエネルギー需要の拡大を支えるため、技術と人材にへの投資を継続しています。ABBは業界をリードする直流ソリューションを提供しており、Advanticsの電力変換技術と優れたエンジニアリング人材は理想的な組み合わせです。同社が有する、コンパクトかつ高効率な技術は、データセンタ、産業用マイクログリッド、EVインフラ向けソリューションをさらに強化します。私たちはともに、次世代DCソリューションの開発と市場投入を加速していきます」
Advanticsの創業者兼CEOであるミハル・エリアス氏は、次のように述べています。「Advanticsは、シリコンカーバイド技術が画期的な性能を実現できることを実証してきました。世界の電化が進む中、イノベーションの機会はかつてない規模となり、高効率かつインテリジェントな電力変換への需要はこれまで以上に加速しています。ABBは、この技術の将来に対する私たちのビジョンを共有しています。私たちはともに、今後10年にわたるエネルギー転換とデジタル変換を支えるインフラを形づくっていきます」
フランス東部のサン=ジュニ=プイイに拠点を置くAdvanticsは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアを統合し、データセンタ、産業用マイクログリッド、発電設備、EVインフラを含む高度なアプリケーションにおける電力変換性能を最適化しています。同社の電力変換モジュールは、最大99%の効率を実現します。
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を持ち、世界中に110,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。www.abb.com