ABBは、持続可能な公共交通向けのソリューション開発と試験に取り組むスウェーデン、ヨーテボリ市を走る30台の完全電気バスにハイパワー急速充電器を供給する注文を獲得しました。充電器は、2019年夏に納入され、同年10月に稼動開始予定です。受注額は開示されていません。
都市の長期的なビジョンは、より多くの電気バスが街路を走行することです。これを達成するための鍵は、ヨーテボリ市の最も混雑するバス路線の1つである60系統、59系統および62系統のエレクトリフィケーションです。これは、環境有害物質の排出量減少と都市住民のためのより静かで穏やかな都市環境の実現につながります。2018年、60系統で690万回、59系統及び62系統で約78万回の運行が行われました。
電気バスを配備するには、新しい充電インフラが必要です。60系統のバスの充電には、ABBの300kWハイパワー充電器が採用されます。これは、直流(DC)電気バス充電のためのオープンインタフェース、OppChargeに基づくモジュール式ソリューションであり、自動化されたルーフ上接続を介してハイパワー充電を提供します。
バスは、Kruthusgatanのターミナルで3~6分で再充電され、Masthuggetの路線の終点とRedbergsplatsenで急速充電されます。
「安定した充電インフラは、ラッシュアワー時にはバスが4分ごとに出発するタイムテーブルをこなすのに非常に重要です。終点での急速充電により、よどみのない運行を確実にすると同時に、乗客やドライバーに、騒音が少なく、空気の質が改善されたより良い環境を提供します」とGS BussのビジネスラインマネージャーであるDan Paulstrom氏は述べました。
「我々は、ヨーテボリ市のよりよい将来に向けてより強力なeモビリティインフラを提供するためにGS Bussと協働することを誇りに思います。ABBは地球を消費せずに世界を動かすことにコミットしており、持続可能な公共交通ソリューションの開発がこれを達成するための鍵となります」とEV充電事業のグローバルヘッドであるフランク・ミューロンは述べました。
ABBは、革新的なABB Ability™を基盤として、あらゆる事業領域のデジタルソリューションとサービスを提供するデジタル産業のリーダーです。デジタルソリューションであるABB Ability™ポートフォリオの一部を形成するハイパワー充電器は、インフラのネットワークにおける可視性および制御性を向上させ、ダウンタイムを最小化し、効率を高めます。ABB Ability™は、ネットワークオペレータが、充電ポイントの遠隔監視および設定を含むいくつかの機能を実行することを可能にするウェブへの接続性を提供します。
ABBの急速充電器
ABBは2010年にEV充電市場に参入し、現在では73か国に10,500台のDC急速充電器が設置されています。設置数では、どのメーカーをも凌ぎます。この経験に基づき、ABBは、大型車両のハイパワー充電向けの多くの利点を有する堅牢なシステムを作り出しました。ABBの充電器は、北極圏や砂漠気候などの極端な環境を含む世界中の電気自動車の製品・制御施設で使用されています。多くの充電器は、BMW、フォルクスワーゲン、およびボルボ・バスなどの自動車製造業者によって、1日24時間、1年360日の集中試験に使用されています。
フォーチュン誌は最近、eモビリティとEV充電の発展を評価しABBを「世界を変える」企業リストで8位にランク付けしました。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、デジタル産業に包括的なオファリングを提供する先駆的技術のリーダーです。130年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABBは今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤として、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリートオートメーションのお客さま本位の4事業で、世界的にデジタル産業をリードしています。市場を牽引してきたABBのパワーグリッド事業は、2020年に日立製作所に事業譲渡します。ABBは世界100か国以上に約147,000人の従業員を擁しています。 www.abb.com