ABBとポルシェジャパンが日本での次世代急速充電器を共同開発

先駆的技術のリーダーABBは、このたびポルシェジャパン株式会社と、日本国内におけるポルシェ電気自動車専用の急速充電器開発に関する業務提携に合意しました。

この合意により、ABBは、2020年半ばに日本市場でデビューするポルシェ初のフル電動スポーツカー、「タイカン」を含むポルシェジャパンのEVに対して、市場をリードするEV充電インフラを提供します。

ポルシェジャパンはABB製の急速充電器を全国のポルシェセンターと公共施設へ設置し、電気自動車用の急速充電ネットワークを構築します。最初に設置される充電器は2020年半ばに予定されており、ポルシェ初のフル電動スポーツカーである「タイカン」の充電に使用されます。

この提携は、日本のeモビリティをさらに推し進めます。ABBとポルシェジャパンは、2020年半ばまでに150kWを超える急速充電を可能とする次世代のCHAdeMOを展開させるために積極的に協力して取り組んでいきます。

日本政府は、2050年には、全ての新車販売を電気自動車のみにするという、意欲的な目標を設定しています。これは、地球温暖化の主要因である二酸化炭素ならびに他の温室効果ガス排出削減を達成するためです。

ABBのEV充電事業のグローバルヘッドであるフランク・ミューロンは、「ABBのEV充電における深い知見と、ポルシェのレガシーであるハイパフォーマンスの組み合わせは、持続可能なモビリティをより高いレベルに推し進めるための勝利の方程式であり、日本のゼロエミッションへの取組みを達成するための道を開くこととなるでしょう」と述べています。

ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」は、4ドア、4セパレートシート、600PS(440kW)以上の最高出力により0-100km/h加速タイムは3.5秒以下を実現し、最大航続距離は500km以上(NEDC準拠)に達します。タイカンのワールドプレミアは2019年9月を予定しており、ポルシェジャパンでは2020年に国内への導入を予定しています。2019年3月時点で、全世界の20,000人以上のお客さまがタイカンの購入希望者リストに登録しており、2020年には派生モデルのクロスツーリスモの導入も続きます。

ポルシェジャパン社長の七五三木敏幸氏は、「ABBとのパートナーシップにより、世界で最高レベルの急速充電器およびネットワークをお客さまへご提供できることを大変嬉しく思います。ポルシェでは、2025年までに販売台数の半分を電気駆動モデル、または部分的に電気駆動のプラグインハイブリッドモデルとするプロジェクトがあり、オーナー様にとって重要な急速充電器のインフラが整備されることは、ポルシェ電動化プロジェクトの大きな前進と確信します」と語っています。

ABB株式会社 の代表取締役社長アクセル・クーアは次のように述べています。「スポーツカーブランドとしてマーケットをリードしているポルシェ初の電気自動車のインフラに対し、ABBの技術を提供できることは喜ばしいことです。私たちは、よりクリーンで、より効率的かつ費用対効果の高いソリューションの開発を可能にする、柔軟で高品質な充電システムの構築を開拓してきました。当社は、ポルシェジャパンのEVインフラ拡充に携われることを嬉しく思います。また、これを機にタイカンをはじめとした電気自動車の普及が日本国内で高まることを期待します」

EV充電市場で10年以上の経験を持つABBは、日本のEV化をサポートすることを目指しています。ABBは、CHAdeMOおよびCCSの充電規格協会の創設メンバーの一社であり、持続可能なeモビリティを提案するABB FIA フォーミュラEチャンピオンシップシリーズのタイトルスポンサーです。ポルシェモータースポーツでは2019年12月よりスタートするフォーミュラEのシーズン6へワークスチームとして2台で参戦予定です。

ABBのDC急速充電器は、世界73か国に10,500台設置されています。

  • ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」 画像:ポルシェジャパン提供
  • ABB Terra HP  急速充電器

ABBについて

ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、デジタル産業に包括的なオファリングを提供する先駆的技術のリーダーです。130年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABBは今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤として、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位の4事業で、世界的にデジタル産業をリードしています。市場を牽引してきたABBのパワーグリッド事業は、2020年に日立製作所に事業譲渡します。ABBは世界100か国以上に約147,000人の従業員を擁しています。

ポルシェジャパンについて

ポルシェジャパンは、ポルシェ本社100%出資の正規インポーターとして1998年に設立し、モデルレンジを拡充しながら着実に伸長してきました。2015年にはプラグイン ハイブリッド(PHEV)モデル、カイエンS Eハイブリッドを導入し、2020年にはポルシェ初のフル電動スポーツカー、タイカンが日本国内でデビューする予定です。2018年のポルシェ国内新車販売台数は過去最高の7,166台を記録し、現在全国のポルシェ正規販売店は、46店舗となります。

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