電気自動車(EV)充電プロバイダABBとEV充電ネットワークオペレータFastnedとのパートナーシップは、欧州が2020年以降のより厳しい排出量削減目標の設定を進める中、欧州の高速道路の変革に向けた電気革命を促進しています
ABBの EV充電技術が採用された100か所目となるFastnedの充電サイトの開設を祝うように、より持続可能な未来への進歩を推進する協力によって生み出される力はこれまでにも増して明白です。
2013年にオランダでFastnedのパイロットプロジェクトが開始されて以来、FastnedとABBとの緊密な関係により、オランダとドイツでの充電サイト立ち上げは成功を収め、数週間前には英国初のハイパワー充電ステーションがサンダーランドに開設されました。
オランダの高速道路A15沿いのモレンカンプに位置する最新のステーションは、ヨーロッパの主要な場所1,000か所に全EVが太陽光と風力からの再生可能エネルギーで充電できる高速充電ステーションを開設するFastnedの目標達成により一歩近づくものです。
FastnedのCEOであるMichiel Langezaal氏は次のように述べました。「EVドライバーにとって良いニュースであり、Fastnedにとっては大きな節目です。2013年に、オランダの高速道路に初めて高速充電ステーションを開設しました。6年が経過した今年、オランダ、ドイツ、イギリスに建設したステーションは100か所を超えました。ベルギーとスイスのロケーション開発も順調に進んでいます。この高速充電ネットワークによりFastnedは現在、ヨーロッパ最大のプロバイダの1社です」
Fastnedの充電ステーションで使用されているABBの充電技術には、ABBのTerra DC高速充電器、および350kWで給電し、走行距離200kmをわずか8分で充電可能な次世代のEVにも適応するTerra HP充電器が含まれます。
ABBのクラウドベースのプラットフォームへ接続することにより、Fastnedの高速充電ステーションは、遠隔監視、診断、およびメンテナンスを含むChargerCareのようなソリューションの恩恵を受け、消費者の利便性に繋がる稼働時間および効率が最大限に高まります。
持続可能なモビリティのパイオニアとしてのABBはまた、ISO15118が実用化されるよりかなり前から、EVドライバーのためのプラグアンドプレイ(PnP)を可能にするAutochargeシステムを含む、Fastmedユーザ向けの付加価値サービスを開発してきました。充電器は、その固有の車両識別子(EV−ID)に基づいて車両を自動的に認識し、RFiDカード、支払いカード、またはモバイルアプリを使用せずに、車両が接続されると充電を開始します。この機能は、CCSで充電する自動車に利用できます。
ABBのEV充電事業のグローバルヘッドであるフランク・ミューロンは次のように説明しています。「Fastnedの長期的技術パートナーとして、この重要なマイルストーンの達成を祝福いたします。私たちは、増加し続けるeドライバー世代を長距離旅行へと誘なうFastnedの支援ができる機会を得たことを嬉しく思います。Fastnedの唯一の技術パートナーとしての役割を果たすことは、ABBが完全な電化ソリューションを提供しながら、彼らにコアビジネスの目標に集中する機会を与えました。eモビリティおよびヨーロッパのFastned充電サイト1,000か所の追求においても同じビジョンを共有しながら、Fastnedとの協力を継続していくことを期待しています」
ABBは、2010年に最初のDC充電器、2012年に最初の全国DC充電ネットワーク、2016年にヨーロッパで最初の電気バス充電器を発売し、10年以上にわたってEV技術の最前線に立ってきました。現在、世界73か国で10,500台以上のABB DC高速充電器が設置されています。
フォーチュン誌は昨年、eモビリティとEV充電の発展を評価し、ABBを「世界を変える」企業ランキングで8位にランク付けしました。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、デジタル産業に包括的なオファリングを提供する先駆的技術のリーダーです。130年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABBは今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤として、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位の4事業で、世界的にデジタル産業をリードしています。市場を牽引してきたABBのパワーグリッド事業は、2020年に日立製作所に事業譲渡します。ABBは世界100か国以上に約147,000人の従業員を擁しています。www.abb.com