ABB、ゼロエミッションeトラック初披露

ABBの技術が活用された先駆的な輸送車は、持続可能なモビリティソリューションを先導し、年間400トンのCO2を削減

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ABB技術を用いて開発され、今日初めてスイスの首都ベルンの街で披露されたゼロエミッションeトラックは、持続可能な都市物流ソリューションへの道を開きます。

eトラックは、ABBのパイロットトラック製造におけるパートナーであるE-Force Oneと共同で開発され、2022年末までにスイスにおけるABBの完全電気輸送車フリートへの切り替えを目指します。


今週末ベルンにて開催されるABB FIA Formula Eレースイベントに「Gen2」レースカーを輸送したトラックには、ABBの電動モータ、インバータ、トラクション補助装置、バッテリーシステムが搭載されています。バッテリは、ABB Terra 54高速充電器で充電され、最大300kmの航続距離に十分な電力を供給します。

最初のトラック2台は、スイス北部のトゥルギにあるABBのパワーエレクトロニクス工場に納入されます。数ヶ月間のテストフェーズ後、ABBの現在使用されている11台のディーゼル車は、今後3年間でeトラックのみのフリートに移行されます。この変更により、追加の運用コストをかけずに、毎年推定400トンのCO2排出量を削減できます。

ABBのモーションビジネスのプレジデントであるモーテン・ウィーロッドは、eトラックはABBの技術革新へのコミットメントの代表的な例であると述べました。「トラック用の新しいパワートレインは、大型車両用のeモビリティ技術の重要な部分です。これは、低炭素排出量でよりエネルギー効率が高い技術開発における我々の進歩を示しています。また、我々はeトラックを日々のビジネスに活用していきます」


ABBはスイスにおいて完全電気トラック輸送を試行する最初の企業であり、試験期間中、ABB施設間の確立された固定ルートから利益を得るでしょう。スイス国内での定期輸送距離は最長235kmです。これは、試験用に選定されたEF26型3軸車の航続距離300kmの範囲内です。市販の最大のバッテリを取り付けることで、航続距離は最長500kmとなります。

プロトタイプの25トン車両に310kWhのバッテリが搭載され、トゥルギ工場で6時間夜間充電されます。2700Nmのトルクを発生させる360kWのABBモータにより、eトラックは標準トレーラーで12トンの積荷を運ぶことができます。最大速度は85km/hに制限され、タイヤから発生するものとは別に走行中の騒音はごくわずかです。

ABBのスイス運輸貿易部門責任者であるマーセル・シュッツは次のように付け加えました。「eトラックは毎日ほぼ同じ距離を走行するので、ABBのニーズに合うように明確に設計できます。これは我々のニーズに応える完璧な物流ソリューションです」

トラックのトゥルギ工場の充電ステーションに供給されるエネルギーは、工場に設置されているソーラーパネルおよびインバータのおかげで、持続的に供給されます。eトラックのフルフリートをABBの物流事業にうまく統合することは、産業、家庭、都市のカーボンニュートラルでエネルギー自給自足のエコシステム構築を目指すグローバルな「Mission to Zero」コミットメントを大幅に強化するものです。

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