ニュージーランド政府が最近、2050年までのゼロエミッションに関する重大な法案を策定した中、ABBが市場をリードするEVインフラを全国のアウディ・ニュージーランドのディーラーに提供するという発表は非常に時宜を得たものです。
アウディ初のフル電動自動車e-tronのドライバーが利用できるもので、ABBとアウディは、50kWおよび175kWのABB充電器の展開計画で協力します。
ドライバーに特別な充電体験を確実に提供するために、アウディはABB Terra 54充電器を基本として採用しました。この充電器は、ほとんどのディーラーで利用可能なグリッド接続で50kWのDC充電を提供し、ディーラーでの通常のユースケースによく適合します。ABB Terra HPのハイパワー充電ユニットは、全国の少数のアウディ認定ディーラーに設置される予定です。Terra HPは、175kWで給電できるDC充電器で、アウディe-tronを40分未満で80%まで充電することを可能にします。
「アウディ e-tronのお客さまに、世界トップレベルの充電機能を提供できることは、特別なお客さまへのサポートの一環です」とアウディ・ニュージーランドのジェネラルマネージャであるディーン・シード氏は述べました。「他の企業も我々に続き、ニュージーランド国内の充電能力を高め、世界トップレベルを維持することを期待しています」
アウディe-tronは、最高出力300kW、トルク664Nmの2台のモータを有し、0~100km/hr加速は5.7秒です。1回の充電で航続距離は400km以上を実現し、高速充電ステーションにおいては最大出力150kWの直流(DC)で充電できる最初の量産シリーズです。また、追加充電する場合、通常の240VのAC電力を使用して95kWhバッテリを家庭で快適に充電できます。
ABBのEV充電インフラ事業のマネージングディレクターであるフランク・ミューロンは次のように述べました。「ABBは、輸送の将来に向けたスマートで持続可能な技術開発の最前線にあり、アウディと協力して、この技術をニュージーランドにもたらし、最新の環境コミットメントを支援することを嬉しく思います」
6月6日、オークランドのSkyCity Convention Centreで開催されたABB Technology Summitでは、ユーティリティ、産業、運輸・インフラの各分野から数百人の専門家が集まり、同日夜に開催された発売イベントに先駆けて新型アウディe-tronの独占プレビューが行われました。実物大のSUVは、ABBのTerraハイパワー充電器に接続され、eモビリティにおける2社の先駆的ブランドの協力を明示しました。
10年以上にわたるEV充電市場の専門知識を持つABBは、アウディにとってニュージーランドにおけるeモビリティの将来を共同で実現するための完璧なパートナーです。現在、世界73か国で10,500台以上のABB DC高速充電器が設置されています。
ABBのeモビリティにおけるリーダーシップは、世界初のフルEVによるFIAモータースポーツシリーズFormula Eとのパートナーシップによっても実証されています。ABB FIA Formula E Championshipシリーズは、レースにおかえるeモビリティのエレクトリフィケーションおよびデジタライゼーション技術をテストするためのプラットフォームを提供します。ABBおよびフォーミュラEは、共に、eモビリティの限界を押し広げる理想的な立場にいます。
フォーチュン誌は昨年、eモビリティとEV充電の発展を評価し、ABBを「世界を変える」企業ランキングで8位にランク付けしました。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex)は、デジタル産業に包括的なオファリングを提供する先駆的技術のリーダーです。130年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABBは今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤として、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位の4事業で、世界的にデジタル産業をリードしています。市場を牽引してきたABBのパワーグリッド事業は、2020年に日立製作所に事業譲渡します。ABBは世界100か国以上に約147,000人の従業員を擁しています。