ABB、「未来の病院」に向けたロボットソリューションを開発

  • ABBは、今年10月に米国ヒューストンのテキサスメディカルセンターの新医療ハブを皮切りに、医療研究所および病院向けに最先端の協働ロボットソリューションを導入予定
  • テキサスメディカルセンターのイノベーションキャンパスに臨床検査をサポートするロボットシステムに焦点を当てた新施設開設
  • 世界市場予測では、2025年までに臨床検査をサポートするロボットは2018年の4倍近い約6万台に到達

テキサス州ヒューストンのテキサスメディカルセンター(TMC)イノベーションキャンパス内に新医療ハブが開設されるにあたり、ABBは協働ロボットを医療研究所に導入することを発表しました。

この施設は2019年10月に開設予定となっており、ABB初の医療研究に特化した施設となります。ABBの研究チームは、医療スタッフ、科学者、エンジニアとともにTMCキャンパスで活動し、ロジスティクスや次世代の自動化された検査技術を含む臨床検査をサポートするロボットシステムを開発します。

ABBのロボティクス&ディスクリート・オートメーションビジネスのプレジデントであるサミ・アティヤは、次のように述べました。「ヒューストンで開発された次世代検査プロセスは、手作業の臨床検査プロセスを速め、検査作業のボトルネックを軽減および解消し、安全性と一貫性を高めるでしょう。これは特にテキサスメディカルセンターで開拓されたがん治療などの新しい先進医療に適用できます。こういった治療は今日、手作業で時間のかかる検査プロセスを必要とします」

今日、治療できる患者数の制限要因はスライド準備および遠心分離機への装填のような反復的かつ価値の低いタスクに1日の大部分を費やしている熟練した医療専門家の必要性です。これらの作業を自動化するためにロボットを使用することで、医療専門家はより高度な技術を要する生産的な作業に集中でき、最終的には、検査プロセスを劇的に速めることによって、より多くの人が治療を受けることができるでしょう。

ABBは、広範囲にわたり現在の手作業で行われている臨床検査プロセスを分析し、自動化を用いて毎年50%多くの検査を実施することができると推定しています。また、反復プロセスをロボットに教えることで、反復運動過多損傷(RSI)を引き起こすタスクを人が行う必要性を低減できるでしょう。

世界の人口が高齢化するにつれて、各国のGDPに占める医療費の割合がますます高くなっています。患者のケアの質を向上させることに加えて、自動化による医療効率の向上は、これが引き起こすかもしれない社会的、政治的および財政的課題の一部を緩和することができます。ABBの内部調査によると、臨床検査をサポートするロボットの市場は2025年までに2018年と比べて約4倍となる6万台近くに達すると推定されています。

世界中の食品飲料研究所で既に稼働しているABBの協働ロボットは、人と隣り合って安全かつ効率的に作業するために安全柵を必要とせず、医療施設にも適しています。ロボットは、投薬、混合およびピペッティング作業、ならびに滅菌器キッティング、遠心分離機への装填および取り出しを含む、一連の反復的で繊細で時間のかかる作業を行うでしょう。

ヒューストンは医療技術研究の世界的な中心地であり、TMCイノベーションエコシステムはABBの新しい医療ハブにとって理想的な場所です。自動化研究所やロボット訓練施設、イノベーションパートナーとの共同開発ソリューションのためのミーティングスペースを含む、新しい5,300平方フィート(500m2)の研究施設で、ABBロボティクスの20人で構成される強力なチームが活動します。

「このような素晴らしいパートナーシップのもと、テキサスメディカルセンターは、ABBロボティクスの医療分野参入フィールドとしてTMCを開設することで、最先端の業界パートナーとの革新的なコラボレーションの境界を押し広げ続けます」とテキサスメディカルセンターの社長兼CEOであるBill MacKeon氏は述べました。「年間1,000万人の患者を見る都市内でこの医療センターを運営するには、効率と精度を優先し、自然界で容易に再現可能なプロセスを開発することが不可欠です。TMC INNOVATIONでは、ロボットソリューションの創出に向けて、このような独自の研究開発体制を整備し、ABBを迎えることで、その実現に向けた取り組みを重視しています」

「我々は、「未来の病院」に向けた協働ロボットシステムを世界最先端のパートナーの1社と共同開発し、実世界の研究所でそれらをテストして、医療専門家に付加価値を提供し、イノベーションを推進し、医療研究所が世界中でどのように運営されているかを変えることを誇りに思います」とアティヤは付け加えました。ABBの長期的な成長戦略の重要な要素は、サービスロボットへの投資と革新を継続し、医療、自動車、エレクトロニクス事業の構築など、新たな領域に自動化ノウハウを提供することです。

ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、デジタル産業に包括的なオファリングを提供する先駆的技術のリーダーです。130年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABBは今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤として、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位の4事業で、世界的にデジタル産業をリードしています。市場を牽引してきたABBのパワーグリッド事業は、2020年に日立製作所に事業譲渡します。ABBは世界100か国以上に約147,000人の従業員を擁しています。

ABB ロボティクスは、産業用ロボット、協働ロボット、高度なデジタルサービスの先駆者です。世界有数のロボティクスサプライヤーとして、53か国、100か所以上で活動しており、さまざまな産業・用途向けに40万以上のロボットソリューションを出荷しています。ABBは、お客さまの柔軟性、効率性、安全性、信頼性の向上に貢献するとともに、未来のコネクティブ・コラボレーション・ファクトリー実現に向けて取り組んでいます。 www.abb.com/robotics

TMC INNOVATIONについて: テキサスメディカルセンター(TMC :Texas Medical Center)は、世界最大の医療都市であり、ライフサイエンス進歩の最前線に位置しています。医療における最も明るい精神に溢れるTMCは、106,000人以上の従業員の間で、施設間のコラボレーション、クリエイティビティ、イノベーションを育成しています。5,000万平方フィートを超えるキャンパスで、TMCは毎年1,000万人の患者を受け入れ、180,000以上の手術を行い、750,000以上のER訪問を行い、約14,000回の心臓手術を行い、25,000人を超える新生児を分娩させています。TMCは、患者のケア以外にも、日常的に幅広いパートナー機関のネットワークを通じて臨床研究の限界を押し広げ、今日の複雑な医療問題に対処するための効果的な医療政策ソリューションを開拓し、最先端のデジタルヘルスアプリケーションや医療機器の開発を進めています。 www.tmc.edu.

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