eバス充電インフラの標準化へさらに一歩前進をもたらす新しい報告書が作成されるにあたり、持続可能なモビリティの将来を描くことにコミットしているABBは、ASSUREDコンソーシアムで中心的な役割を果たしてきました。
Horizon 2020 Green Vehicles プログラムの下、欧州連合が資金を提供する4年間のプロジェクトが2017年10月に開始されました。これは、大型、都市型、重量型用途のハイパワー充電ソリューションの開発と試験を目的とするものです。本報告書は、既存のドラフト規格に基づく大型車両の自動充電の仕様について概説しています。
ABBのEV充電事業のグローバルヘッドであるフランク・ミューロンは、次のようにコメントしました。「ABBは、CHAdeMOおよびCCSの充電規格協会の創設メンバーの一社であり、eモビリティ市場における標準化を推進してきました。ASSUREDコンソーシアムにおいて、主要な業界関係者と協力し、電気大型車両の充電標準化の進化に貢献できることを誇りに思います。報告書に概説されている革新的な充電戦略は、事業者の総所有コストを削減し、eバスおよびeトラックの導入増加に役立ち、騒音と大気汚染の両方が大幅に削減されたより持続可能な将来を実現するでしょう」
プロジェクトの次のフェーズには、報告書に概説されている基準に基づく適合性および相互運用性試験の開発が含まれます。バルセロナにある管理されたIDIADA試験室内での試験が、2019年第4四半期に開始される予定です。
これに続いて、ヨーテボリ、バルセロナ、オスナブリュックの欧州3都市で、2020年から2021年にかけて、充電器と車両の相互運用性を実証します。このプロジェクトのために、ABBは、Panto Down充電器とPanto Up充電器のモバイルバージョンを提供します。この充電器は、わずか4時間で取り付けることができます。
「ASSUREDは、eモビリティの明るい将来に向けて取り組んでいます。都市と事業者は、車両と充電器のブランドを容易に組み合わせ、フリートを増やすことができるようになるでしょう」と、国際公共交通連盟 (UITP:Union Internationale des Transports Publics)のバス部門長兼バスユニットリーダーのArno Kerkhof氏は述べました。
最近発売されたABBのPanto Up充電器は、パンタグラフを搭載した電気バスを限られた車庫内スペースで充電でき、より大型のフリート向けに柔軟で、効率的かつ完全に自動化された充電ソリューションを提供できる設計です。
Panto Upは、ABBの市場をリードする電気バス充電ポートフォリオを補完します。これは、1000Vの24kW DC Wallbox、1000Vの50kW Terra 54HVから液冷ケーブルを備えた350kWの充電器までのコネクタ充電ソリューションで構成されます。また、DC電気バス充電のためのオープンインタフェースであるOppChargeに準拠する十分に確立されたPanto Downも含みます。
今日、ABBは、EV、eバス、ハイブリッドバス、船舶・鉄道などの充電・電化ソリューションを世界トップレベルで展開しています。2010年にEV充電市場に参入して以来、ABBのDC急速充電器は、世界76か国に11,000台以上設置されています。
フォーチュン誌は昨年、eモビリティとEV充電の発展を評価し、ABBを「世界を変える」企業ランキングで8位にランク付けしました。ABBは、ABB FIAフォーミュラE選手権のタイトルパートナーとしての役割と、ジャガーI-PACE eTROPHYシリーズの公式充電パートナーとしての役割を果たし、スマートで持続可能な交通の将来を支援しています。
ASSUREDについて: https://assured-project.eu
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、デジタル産業に包括的なオファリングを提供する先駆的技術のリーダーです。 130年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABBは今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤として、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位の4事業で、世界的にデジタル産業をリードしています。市場を牽引してきたABBのパワーグリッド事業は、2020年に日立製作所に事業譲渡します。ABBは世界100か国以上に約147,000人の従業員を擁しています。www.abb.com