ABBは、ヨーロッパの新しい規制に迅速に対応した革新的な励磁ソリューションを提供することで、お客さまへ広範な利益をもたらし、系統接続に対するリスクを最小限におさえ、信頼性の高い安定した操作性、サービスを提供します。国内ではABB日本ベーレーが提供します。
ABBのUNITROL®1000シリーズは、ドイツで最初に開発された欧州の新しい系統連携規定に完全に準拠している世界初の励磁装置です。ABBのUNITROL®1000はドイツの系統連系規定（VDE-AR-N 4110およびVDE-AR-N 4120）に準拠し、TÜV NORDの認証機関によって認証されています。
欧州の系統連系規定は、電力市場全体の効率を調和させ、統合し、改善する一連の規制です。これらは、再生可能エネルギー統合の割合と省エネルギー推し進めることによって、EUがエネルギー目標を達成し、温室効果ガス排出量の削減するために導入された鍵となるシステムです。この規制により、風力発電所や太陽光発電所などの分散型再生可能エネルギー施設や過負荷となっているグリッド、統合型Eモビリティの増加に対応して、プラントを系統に接続する際の規制が強化されます。
グローバルのエネルギー産業部門マネージングディレクターのケビン・コシスコは、「ABBは、これらの新しい系統連系規定にタイムリーに準拠し、お客さまにより広範な利益をもたらし、系統接続する際のリスクを最小限に抑えます」と述べています。
「最も安定したネットワークでも、そのシステムの信頼性を保ち、全体ネットワークをより最適化するために、系統連系規定を導入しています。今後も世界の系統連系規定のさらなる拡大が期待されます。最適化された産業コンプライアンスを目指し、最先端の技術・規格への投資を継続していきます」
励磁装置システムは、発電所の所有者や運転者によって使用される多くの発電ユニットにおいて、系統要件に応じた信頼性のある操作、安定性の確保、設備への迅速な過渡応答を実行するための重要な構成要素です。
既存の設備が新しい基準に準拠するようサポートする補助機能を備えた新世代の専用ソフトウェアを一度インストールすることにより、世界中20,000以上のUNITROL® 1000の既存のお客さまにもドイツの系統連系規定および最新のENTSO-E[1] 規制に準拠いただくことができます。
ABBのお客さまは、最新の欧州の系統連系規定要件を完全に満たすことにより、励磁装置システムファームウェアの更新があった場合でも有効な認証保持し続けることができます。また、お客さまは、発電機制御モデルに容易に統合可能な最新のシミュレーションモデルにアクセスすることができます。この統合により、発電機とその制御システム全体の認証を簡素化し迅速に行うことができます。
ABBは、こうした幅広い業界の変化に備え、コンサルティングパッケージも強化しています。ABBは、発電所主要構成要素のモデリングを含む詳細な系統連系規定準拠に関する研究に力を入れ、国内送電システムオペレータ(TSO)への必要なシミュレーションレポートや性能評価の提供をサポートしています。これにより、ご利用の国での系統接続をより安全に行うことができます。
ABBエナジーインダストリーズ ABBは、自律性、持続可能性、最適化されたパフォーマンスを向上させ、お客さまに価値を提供する統合された安全なデジタルソリューションABB Ability™によって、産業の安全でスマートなオペレーションの未来を描いています。ABBエナジーインダストリーズは、エネルギー・水、石油・ガス、特殊化学品、主要な製薬業界における深い専門知識と卓越した技術があります。ABBの伝統に基づくコラボレーションとイノベーションの精神により、産業のデジタル化をリードし、新しいエネルギーの未来を見据えて、パートナーを成功へ導く製品、サービス、ソリューションを提供しています。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、産業のデジタル変革を推進する技術的リーダーです。130 年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABB は今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤とした、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位で世界をリードする4つの事業を展開しています。ABB のパワーグリッド事業は、2020 年に日立製作所に事業譲渡します。ABB は世界100か国以上に約147,000 人の従業員を擁しています。 www.abb.com
