ABBは、STエンジニアリング・ランド・システムズから、シンガポールの新しいTuas港における、無人搬送車(AGV)向けの統合されたスマート充電ポイントの供給と設置に関する契約を獲得しました。
港湾ターミナルで大型輸送コンテナを輸送するために配備される車両の納車は、2020年9月から2022年8月にかけて開始され、ABBの充電器および支援インフラは2020年末に設置される予定です。契約金額は開示されていません。
この契約には、450kWのハイパワー急速充電器と、統合充電器、高・低圧開閉装置、変圧器、ならびに関連制御および監視機器を備えた充電ポイントプレハブスキッドおよびコンテナソリューションの設計と供給が含まれます。この統合ソリューションにより、現場での迅速な設置を可能になり、最高レベルの操作性が確保され、リスクが軽減されます。
未来の港湾は、シンガポールの次世代コンテナターミナル開発における重要なマイルストーンであり、コンテナ貨物取り扱い能力は年間6,500万TEUで、2040年に完成するまでに世界最大の港湾となる予定です。最初のバースは2021年に稼動開始予定です。
「このプロジェクトは、モビリティ産業に混乱を生じさせる2つの最大のトレンドである、自律走行車両の台頭およびEVの採用を結び付けます。ABBの技術は、AGVの迅速な充電を可能にします。これは、効率的なコンテナの移動と港湾の貨物取り扱い能力増加に不可欠です」とABBのEV充電事業のマネージングディレクターであるフランク・ミューロンは述べました。
この画期的なプロジェクトは、ABBの充電器を使用して商業運転向け自律走行車両のフリートに電力を供給する初めての例となります。特別に設計およびカスタマイズされた充電器への接続は、完全電気AGVとのエンドツーエンド統合を可能にします。
世界76か国に11,000台以上のDC急速充電器の納入実績を持つABBは、革新的でデジタル技術を用いた持続可能なモビリティの開発における主導的な役割を果たしており、シンガポールおよび世界中で多くのプロジェクトに参加しています。この最新プロジェクトは、シンガポールのより安全で、より環境に優しく、よりアクセスしやすい将来のモビリティエコシステムへの移行をさらに加速させるでしょう。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、産業のデジタル変革を推進する技術的リーダーです。130 年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABB は今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤とした、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位で世界をリードする4つの事業を展開しています。ABB のパワーグリッド事業は、2020 年に日立製作所に事業譲渡します。ABB は世界100か国以上に約147,000 人の従業員を擁しています。 www.abb.com
写真提供: PSA Corporation