日本を代表する鉄鋼メーカーである日本冶金工業株式会社は、川崎市にあるステンレス工場の大規模近代化プロジェクトの一環として、ABBが特許を取得したArcSave®電磁攪拌技術を採用します。
ABBは、コミッショニングを含むABB ArcSave®システム一式を受注し、日本冶金工業の近代化プロジェクトの一環として、新たに設置される70トンの電気アーク炉(EAF)の性能を最大限に発揮させます。この新しい炉と攪拌装置は2022年初めに稼働する予定です。
ArcSave®はEAFの底面と接触することなく、大型スクラップ溶解時の溶鋼攪拌を促し、強制対流によりスクラップの積層、表面・底面での熱の偏りを抑制します。これにより、自然対流のみの場合と比較して、スクラップや合金鉄の溶解を早めながら、温度分布や化学組成を均一化しEAFの運転効率を向上させます。
"弊社は世界中に多くのArcSave®システムを納入してきました。これまでに培った経験と知識を活かし、信頼性が高く実績のある電磁攪拌ソリューションを用いて、日本冶金工業の電気アーク炉のプロセスの効率、安全性、エネルギー効率の向上に貢献できることを楽しみにしています。"とABBメタラジープロダクトのバイスプレジデントアンダース・レーマンは述べています。
ABBの特許技術ArcSave®により、一般的には歩留まりを約1%、生産性を5~7%改善することができます。また、合金や石灰などの添加材や電極などの消耗品の使用量を減らし、電気エネルギーの消費を3~5%削減します。
詳細についてはこちらをご覧ください。 https://new.abb.com/metals/abb-in-metals/offering/products/metallurgy-products/electromagnetic-stirrers-and-brakes-for-steel/arcsave-for-electric-arc-furnace-operation
ABB は、信頼のあるパートナー、金属業界のリーディングサプライヤであり、鉄鋼、アルミニウム、およびその他の金属生産プロセスにおける生産性、品質、安全性、およびコスト効率を向上させる製品、サービス、およびエンドツーエンドのソリューションを提供しています。ABBの製品は、100年以上の実績をもって、素材ヤードから一次製造、鋳造、圧延、加工ラインまで、産業全体にサービスを提供しており、専門的にカスタマイズされ、プロセスに特化されています。ABBは、金属産業のバリューチェーン全体にわたり、高性能製品とデジタルソリューションにより、オペレーションを最適化することをお約束します。www.abb.com/metals
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、産業のデジタル変革を推進する技術的リーダーです。130 年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABB は今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤とした、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位で世界をリードする4つの事業を展開しています。ABB のパワーグリッド事業は、2020 年に日立製作所に事業譲渡します。ABB は世界100カ国以上に約144,000 人の従業員を擁しています。www.abb.com