プラントオートメーションシステムのリーダーであるABB日本ベーレーとGSE Solutions (GSE) (ナスダック:GVP)は、日本の火力発電事業者が、リアルタイムのダイナミックシミュレーション環境を通じて、プラント効率の向上、リスクの低減、運転安全性の向上を実現するために、戦略的に協力していくことに合意しました。
両社は、プラントのアプリケーション、プロセス、オペレーションをデジタルツインとして仮想環境に再現する高精度のオペレータ・トレーニング・シミュレータの事業開拓に向けて協力していきます。
この技術を利用して、オペレータは、自分の作業環境に慣れ、標準外のシナリオや障害を練習することにより、プラント停止などの困難な状況や緊急事態が発生する前に、どのように対応すべきかを学ぶことができます。
ABB日本ベーレー代表取締役社長の野口達也は、「データを有効活用したプラント運転は、業界にとって、効率性、信頼性、生産性向上と最適化、不測の事態に備えた対応を図る上で、ますます重要になってきています」と述べています。
ABB日本ベーレーとGSEは、GSEの持つ制御室やプラントのシミュレーション、ソフトウエア開発や火力発電所の運転操作手順に関する高度な専門知識とテクノロジーと、ABBの持つ産業用制御システム、コンピュータベースの手順、オペレータの運転支援などの専門知識を組み合わせ、日本全国でプロジェクトを共同展開していきます。
GSE Solutionsの社長兼CEOのKyle Loudermilk氏は、「私たちはABB 日本ベーレーと手を組み、火力発電所のプラント運転に安全性、効率性を高めるシミュレータを提供することにとても興奮しています。このコラボレーションにより、両社の強みを活かし、日本のオペレータのリスク低減とプラント運転の最適化を支援していきます。」と述べています。
ABB日本ベーレーの野口は続けて述べています。「GSEと手を携えて、高精度シミュレータなどお客さまのデジタル戦略をサポートする新しいツールを提供します。これにより、安全性の向上、持続可能性の確保、よりスマートなオペレーションを前進させていくことが可能になります。」
ABB 日本ベーレー株式会社(本社:静岡県伊豆の国市)は、プラントオートメーション技術のリーダー。1971年の創業から約半世紀、米国 Bailey Meter 社の制御技術と運転ノウハウを起源とし、ABB グループの一員である現在まで、火力発電所や LNG 受入基地など常に最新の制御システムを納入。火力発電所ボイラ制御システム国内シェアの約 50%を占め、関連市場の黎明期から日本のエネルギー産業の成長と発展に貢献してまいりました。日本のエネルギー産業への深い造詣、先駆者として産業界をリードしてきた技術。ABB 日本ベーレーには高温高圧調整弁などのハードウェア、制御システムにおいては製品世代間の互換性、その他安全計装やIEC 61850 対応装置、タービン制御装置など、幅広い商品群をもち、お客さまにとって理想的なシステムを実現できます。
GSE Solutionsは、電力業界のオペレーショナル・エクセレンスにおいて将来性のある企業です。GSE Solutionsは、最先端の技術、ノウハウ、技術を活かし、お客さまが期待するパフォーマンスを実現できる専門性の高いソリューションを提供しています。当社の専門家は、電力業界のリスク低減、プラント運転の最適化に役立つ、エンド・ツー・エンドの訓練、エンジニアリング、コンプライアンス、シミュレーション、および労働力に関わるソリューションを提供、サポートします。GSEは、40年以上の経験と1,100件を超える導入実績、世界50カ国以上に数百社のお客さまを誇るグローバルカンパニーです。www.gses.com