- CLPラインへのいくつかの新しい追加により、150~500ワットの電力範囲と5、12、24、28、48および54ボルト(DC)の出力電圧をサポートします
- 新しいバージョンもこれまでのCLP製品ファミリー同等の高い信頼性と品質を維持します
ABBはこのたび、より広い範囲の出力電圧をサポートするためにCLPオープンフレーム電源製品ファミリーを拡張しました。お客さまである設計者が必要とする電力レベルとその選択肢を提供することに重点を置いて、出力電圧が最大54ボルト(DC)に、電力が最大550ワットに増加します。新しいCLP電源は、電力の増加を実現すると同時に、ボードにできるだけ多くの機能を実装しようとするときに多くの設計者が直面するスペースの制限、という課題も解決します。
CLP製品ファミリーに新しく追加された製品は次のとおりです:
CLP0212 DC (36-75VDC入力、12VDC/200W出力、50 x 101 x 36mm);
CLP0248 PoE+ (90-265VAC入力、54VDC/200W出力、50 x 101 x 35mm);
CLP0412 (90-265VAC入力、12VDC/450W出力、76 x 127 x 36mm
CLP0424 (90-265VAC入力、24または28VDC/450W出力、76 x 127 x 35mm)
CLP0448 PoE+ (90-265VAC入力、48または54VDC/450W出力、76 x 127 x 35mm);
CLP0512 (90-265VAC入力、12VDC/550W出力、76 x 152 x 35mm);
複数出力タイプのオープンフレーム電源FLPシリーズもラインナップ
CLP電源の理想的なアプリケーション
CLP電源のシンプルでありながら高性能な設計アーキテクチャは、最適な部品を、配線技術を駆使して最適に配置することで、より少ないスペースでより多くの電力を供給します。これは、ボード設計者と電気エンジニアが直面する最も難しい課題の1つです。高い電力性能に最小限の設置面積が組み合わさったCLP製品ファミリーは、産業用機器、通信機器、ロボット、3Dプリンタ、ネットワークルーターおよびスイッチなどのアプリケーションに理想的な電源です。
「電気機器や装置の設計に際して、お客さまは、最終製品のフットプリントを同等かそれよりも小さく維持しながら、より多くの機能を追加するという課題に直面することがままあります。この傾向は、特に5G無線基地局、データセンタやロボットなど今日の電力消費の多い業界で広くみられます」と、ABBのシニアプロダクトマネージャー、Raj Radjassamyは語ります。 「それが、CLP電源のような製品で電力最適化―高密度化―のための設計に焦点を当てている理由です。私たちは、より多くの電力供給能力を小さなスペースに詰め込み電力密度を改善し、お客さまのアプリケーションが必要とする精度の高い電力を確実に受けられるようにし、追加の機能やコンポーネントを製品に組み込むための貴重なスペースを解放します」
CLP製品ファミリーの基本機能
CLP オープンフレーム電源はファンレスデザインになり、伝導放熱と対流放熱を施すことで、冷却ファンを内蔵する電源よりも高い信頼性を実現しています。この製品シリーズは、最大22.14W/in3 の高電力密度を提供し、90%を超える高い変換効率を特長とし、AC90-265V 入力製品に加えて、DC36-75V 入力に対応した製品を展開しています。
CLP電源ファミリーの詳細と最適なソリューションを見つけるには https://electrification.us.abb.com/products/embedded-power/clp (英語サイト)にアクセスしてください。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、産業のデジタル変革を推進する技術的リーダーです。130 年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABB は今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤とした、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位で世界をリードする4つの事業を展開しています。ABB のパワーグリッド事業は、2020 年に日立製作所に事業譲渡します。ABB は世界100か国以上に約144,000 人の従業員を擁しています。www.abb.com