- 米国内では日用品の70%以上がトラック輸送されています
- 南カリフォルニアのボルボLIGHTSプロジェクトでは、ゼロエミッションeトラックと関連設備を市場に投入することにより物流の転換を目指します
- ABBの関与は、充電時間を短縮し、フリート資産を最適化するための高圧充電技術の需要を反映するものです
産業技術とエレクトリフィケーションの世界的リーダーであるABBは、ボルボLIGHTSプロジェクト向けに高圧対応*充電器の供給を発表しました。ABBの充電システムは、最大DC920Vで任意の電気自動車(EV)バッテリを充電することができるため、このプロジェクトでは充電時間が短縮され、商用車フリートの利用率が向上します。
ボルボLIGHTSプロジェクトは、ボルボ・グループ、ボルボ・トラック、およびGreenlots、また輸送および充電インフラにおける業界リーダーおよびステークホルダーとの連携によるパートナーシップです。このプロジェクトの目的は、貨物および倉庫の効率を最適化し、排出量を削減し、大気質を改善するバッテリ電気自動車の能力を実証することです。ボルボ・トラックは、カリフォルニアで開催されたボルボLIGHTSイノベーションショーケースの一環として、2月に地域内輸送用のフル電動トラック、ボルボVNRデモンストレーターを発表し、2020年後半に量産を開始する予定です。
「このプロジェクトは、その規模という点でユニークであり、充電ステーションからヤード運搬車、ソーラーパネル、労働力開発、大型トラックまでのシステム全体を考慮に入れたものです」とボルボ・トラック北米の社長、Peter Voorhoeve氏は述べました。「ボルボLIGHTSプロジェクトは、充電器からグリッドまでのエレクトリフィケーション領域の専門知識を持つABBのような革新者間のコラボレーションを具現化しています」
プロジェクトの技術サプライヤとして、ABBはTerra54HV(50kW,CCS)やHVC150Depot Box(150kW,CCS)など、市場をリードする高圧充電技術を提供します。すべてのABB充電システムは、遠隔監視、診断、およびアップグレードのための接続性を備えています。ABBは、OCPPおよび自動充電オープンプロトコルネットワーク統合を可能にし、よりスマートな充電、認証モードおよび資産セキュリティを提供します。これらの接続機能は、Greenlots SKY Platformとシームレスに統合されます。
Greenlotsの最高商務責任者(CCO)、Jeff Tolnar氏は次のように述べました。「ボルボLIGHTSプロジェクトのパートナーとして、GreenlotsはABBの充電システムとシームレスに統合するスマートな充電および負荷最適化ツールを提供し、フリートがよりインテリジェントで、収益性が高く、よりクリーンな方法で、グリッドとバランスをとりながら商品を輸送できるよう支援します」
輸送の将来
ABBは10年以上にわたってEV技術の最前線にいます。2010年に最初のDC充電器、2012年に世界初の全国規模のDC充電ネットワーク、2016年にはヨーロッパで初めての電気バス充電器、米国では初めての公共の350kWハイパワー充電器を発売しました。現在、世界80カ国以上に13,000台以上のABBのDC急速充電器が設置されています。
ABBのeモビリティにおけるリーダーシップは、世界初のフル電動国際FIAモータースポーツシリーズであるフォーミュラEとのパートナーシップによっても実証されています。ABB FIAフォーミュラE選手権シリーズは、レースにおけるeモビリティのエレクトリフィケーションおよびデジタライゼーション技術をテストするためのプラットフォームを提供します。ABBおよびフォーミュラEは、共に、eモビリティの限界を押し広げる理想的な立場にいます。
「ABBはゼロエミッションの未来を支える革新的な技術を提供することにコミットしており、ボルボLIGHTSパートナーが先駆けて開発したこのフリート変革プロジェクトに高圧急速充電器を供給することに大きな誇りを持っています」とABB北米のEVインフラビジネス責任者、Bob Stojanovicは述べています。「私たちの先進的な充電技術は、長距離の商用電気輸送の実現に貢献しています」
*高圧充電:多くの旧来、現在および将来のバッテリ電気自動車は、400ボルトでDC充電できるように設計されています。しかしながら、バス、トラック及び少数の乗用モデルを含む一部のEVは、800ボルトでDC充電できるバッテリーパックで設計されています。この機能には、これらの車両に対応できるだけでなく、完全に充電するために必要な電力を最適化できる高度な充電システムが必要です。より短い充電時間を可能にすることによって、これらの車両は、より高い使用レベルで動作し、すべての充電資産を最大化することができます。
ボルボLIGHTSについて :ボルボLIGHTS(Low Impact Green Heavy Transport Solutions)は、カリフォルニア州気候投資プログラムの一環であり、温室効果ガス排出量の削減、経済の強化、公衆衛生と環境の改善、特に不利な立場にあるコミュニティの改善にキャップ・アンド・トレードとして数十億ドルを投入する州規模のイニシアチブです。プロジェクトの総費用は9,000万ドルで、資金給付額は4,480万ドルです。
ボルボ・トラックについて :ボルボ・トラックは、プロフェッショナルなお客さまにご満足していただくために完全な輸送ソリューションを提供し、中型から大型トラックまでをフルラインアップしています。130カ国以上に2,100のサービスポイントを有するディーラーのグローバルネットワークを通じて、お客さまをサポートしています。ボルボ・トラックは世界14カ国に製造拠点を擁しています。2019年には、全世界で約131,000台のボルボ・トラックが納入されました。ボルボ・トラックは、トラック、バス、建設機械、舶用および産業用エンジンの世界有数のメーカーであるボルボ・グループの一員です。また、資金調達およびサービスの完全なソリューションを提供しています。ボルボ・トラックは、品質・安全・環境への配慮を企業理念としています。
Greenlotsについて :Shell New Energiesの完全所有子会社であるGreenlotsは、ドライバー、サイトホスト、ネットワークオペレータがEV充電インフラを大規模に効率的に配備、管理、活用することを実現する業界トップクラスのソフトウェアおよびサービスを提供することで、電気輸送の将来を牽引しています。当社の技術は、最先端のネットワーク管理ソフトウェア、統合された充電最適化、グリッドバランシングサービス、ドライバー向けモバイルアプリを1つのプラットフォームに統合したものです。Greenlotsは、電化された輸送の実現を促進することにコミットし、より安全、クリーンで、スマートな方法で人々を目的地につなぐように設計された新しいモビリティインフラソリューションを提供しています。同社はカリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置き、世界13カ国にプロジェクトを展開しています。詳しくは、https://greenlots.com/をご覧ください。
ABB (NYSE: ABB) は、産業のデジタル変革を推進する技術的リーダーです。130 年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABB は今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤とした、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位で世界をリードする4つの事業を展開しています。ABB のパワーグリッド事業は、2020 年に日立製作所に事業譲渡します。 www.abb.com
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