このたび、東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)とABBは、ABB高圧UPS、PCS120 MV UPSの販売協業活動に関する覚書を締結しました。
従来のクリティカルパワーを必要とする産業負荷に対する電力需要に加え、最近のデータセンタ向けの需要の盛り上がりを受け、東京電力EPは、電力品質のソリューションを訴求する製品とサービスを更に拡充していく必要が高まる中、世界初の方式で、優れた製品特長を有するABBの高圧UPS、PCS120 MVUPSに出会いました。
PCS120 MV UPSは、従来方式の高圧UPSが提供する停電・瞬低保護機能の他、無効電力制御による電圧調整機能を新たな付加価値として有しております。これにより高圧領域での系統電圧のクリーン化と安定化が叶えられ、需要家はより高品質なプレミアム電力を享受することができます。また2.25MVA単位のユニットを並列構成させることにより、マルチMVAレベルの大容量システムを実現します。これにより高圧UPSのシステム容量上限に沿った限定的な負荷系統の分散をすることなく、電源品質戦略の抜本的改善に貢献します。
東京電力EPは、ABBと共同で同製品の技術評価活動を重ね、当該製品の技術承認に至りました。また国内市場に適したシステム化へのローカライゼーションを共同で推進しています。
「デジタルトランスフォーメーション時代の中、まさに求めていた製品と出会った。電気工学を学んだ者なら思い付く製品と頭では分かりながらも、実物を見て技術評価出来た意義は大きい。今後の更なる発展の可能性を感じた。」と、東京電力EP、電力ソリューション技術グループ、マネージャー 藍氏は述べています。
「我々ABBは、電力品質の優れた技術で、日本の電力品質向上をサポートできることを嬉しく思います。ABBの高圧UPSの技術が東京電力EPに認めていただき、同社の電力品質提案をより意義のあるものとするでしょう」と、ABB株式会社、代表取締役社長、アクセル・クーアは述べています。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、産業のデジタル変革を推進する技術的リーダーです。130 年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、ABB は今日、全ての産業を網羅するABB Ability™デジタルプラットフォームを基盤とした、エレクトリフィケーション、インダストリアル・オートメーション、モーションおよびロボティクス&ディスクリート・オートメーションのお客さま本位で世界をリードする4つの事業を展開しています。ABB のパワーグリッド事業は、2020 年に日立製作所に事業譲渡します。ABB は世界100か国以上に約144,000 人の従業員を擁しています。www.abb.com