CEJNはクイックコネクトカップリングを製造するスウェーデンの大手メーカーです。同社の製品は、自動車製造から消火設備、また風力タービンから農業にいたるまで、空気、ガス、油圧ラインの接続に使用されています。CEJNでは、数年前から産業用ロボットを使用して製品の組み立てや移動を行ってきましたが、部品間の微細なねじ山の配置および組み立てという1つの作業については、自動化が困難で人間工学的に人間にも扱いにくいものでした。
「ほとんどすべての製品が同じように構成されているため、この組み立て作業は私たちにとって重要です。問題は、この作業が人間の手首にとって極めて非人間工学的であるということです。そのため、私たちはこの特定の作業に対処できるロボットを探していました」とCEJNの運用管理マネージャー、Filip Palmkvist氏は述べました。
Palmkvist氏は、スウェーデンのヨンショーピングの見本市で初めてABBの協働型双腕ロボットYuMiを目にしました。そこでは、YuMiは安全柵なしで人と協働し、ランプを組み立てていました。Palmkvist氏は、以前は自動化できなかったものを自動化する協働アプリケーションの可能性を探求するという考えをここで初めて持つこととなりました。
コンセプトの証明
CEJNの協働への道のりは、ABBの協働ロボットテストセンターとスウェーデンのヴェステロースのシステムインテグレーターであるRobotdalenとのパイロットスタディから始まりました。「そこでは私たちが望むことをロボットが実現できるかどうかテストしました。彼らは、私たちの製品を理解し、完全で完成したアプリケーションを開発しました。ロボットが私たちの業務においてどのように動作するかを知ることができる非常に良い機会となりました。コンセプトについて安心を感じ、それからは私たちにとって投資するのは簡単でした」とPalmkvist氏は述べています。
3Dプリントは、パイロットスタディに不可欠であり、アプリケーション用の様々なロボットグリッパの正確なテストと微調整を可能にしました。「テスト中に製作されたグリッパは、今日の生産に使用されているものです」とPalmkvist氏は付け加えます。このソリューションには、部品の位置を特定し、適切な品質に確実に組み立てられるようにするために使用される統合ビジョンシステムも含まれています。
競争力と柔軟性の自動化
CEJNの当初の目標は、ねじの組み立てプロセスを自動化し、作業者により人間工学的な作業を提供することでしたが、YuMiロボットは、より高い賃金の国で製造業を経済的に存続させることにも貢献しています。
「カップリングセクターを含むヨーロッパの製造業界全体は、効率性と競争力を高め、スタッフの損害の大きい負傷を回避するために常に努力しなければなりません。CEJNは、中国のような他の場所にも組立工場がありますが、開発と同じ場所、同じ建物で生産できることを強みと考えています。協働ロボットは、競争力を生み出すための重要な鍵となっています。これにより生産コストを削減でき、スウェーデンで生産事業を展開するために不可欠です」とCEJN生産マネージャーのGunnar Hellichius氏は言います。
「協働ロボットは、スウェーデンで生産事業を展開するために不可欠な製造コストを削減してくれます」
CEJNは、YuMiを活用して柔軟性を高めることにも成功しました。「私たちは、現在、柔軟なワークステーションで作業をしています。少量生産を行う際、作業者は立ってワークステーションで作業を行い、生産量が増加すると、作業者の隣に協働ロボットを設置することができます。これにより、生産量に合わせた柔軟性を生み出し、中程度から大量生産のコスト削減を図っています」とHellichius氏は述べました。
スタッフは新しいロボットの同僚をどう思っているのでしょうか?
「私たちは、ホイール上にワークステーションを構築して作業者のまわりにロボットを配置することから始めました。すべての作業員にロボットがどのような技術で何に貢献できるかを確認できるようにしました。私たちは、ロボットが危険な存在ではなく、信頼できる同僚であり、生産性の向上に貢献すると同時に、あまり魅力的でない仕事を引き受けてくれることを示したかったのです。ロボットは非常に好評で、今日では作業員が来てロボットの同僚の手をすぐに借りられるか尋ねるほどです」とHellichius氏は付け加えました。






