ABBは、アールガウ州のトゥルギにある同社最大のスイス拠点で、モーションおよびインダストリアル・オートメーション事業の新たな研究開発施設およびオフィススペースに約4,000万スイスフランを投資しています。今回の投資により、ABBは成長率の高い分野での地位を強化すると同時に、イノベーション能力の拡大を可能にします。
2024年までに、エネルギー効率の最高水準と従業員との連携を実現する多目的ビルをトゥルギに新設します。7,000平方メートルにわたり、オフィススペースと研究開発施設を組み合わせた魅力的で現代的な職場を提供します。新しいスマートビルは、ABBのインテリジェント製品・システムのポートフォリオと、ビルの自動化と配電を制御するデジタル技術を特徴とします。これらのソリューションは、エネルギー効率、気候保護、省資源、快適性、利便性に大きく貢献しています。2021年春に着工予定です。
ABBスイスのカントリーマネージングディレクター、ロバート・イツヒナーは次のように述べています。「今回の投資は、過去10年間にスイスで行った投資の中で最も重要なものであり、研究開発から生産に至るまで、パワーエレクトロニクスのためのABBのグローバルセンターを強化することになるでしょう。イノベーションを推進するためにたゆまぬ努力をすることで、ABBは今後もモビリティ、産業、インフラにおけるエネルギー効率と持続可能性の向上に貢献していきます」
アールガウ州議会議員で経済・内政部部長のウルス・ホフマン氏は次のように述べています。「ABBのトゥルギへの投資は、アールガウを技術と産業に特化した州として位置づけるための我々の取り組みをサポートするものであり、この決定を非常に喜ばしく思っています。また、将来に向けて有望な革新的な職場づくりにおいて、当局と企業が積極的に協力していることを強調しています」
ABBは、鉄道、電気バス、路面電車などの駆動システムに使用されるトラクションコンバータなど、効率的で持続可能な技術ソリューションを長年にわたりトゥルギで開発・製造してきました。トゥルギは、グローバルエクセレンスの拠点として、研究・開発・生産拠点が近接していることで、最適なアイデアや情報の交換が促進されることから、これらの技術の発展に重要な役割を果たしていきます。この場所への投資は、ABBがより効率的な方法で持続可能なソリューションを前進させることを可能にします。
ABBは1967年からトゥルギに拠点を置き、現在、エネルギー産業を中心とするモーション、インダストリアル・オートメーション事業に約1,100名を雇用しています。48,000平方メートルの敷地内には、生産ホール、研究開発施設、オフィススペースがあります
ABB(ABBN: SIX Swiss Ex)は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、110,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com