「YuMiが解決策!」Preci-Dipは、高性能ロボットのサポートにより成功の道を歩みます

「YuMiが解決策!」Preci-Dipは、高性能ロボットのサポートにより成功の道を歩みます

Preci-Dipは、高品質な切削コンタクトの急速な需要に応えるため、YuMiを使用して工程の一部を自動化することを決定しました。現在、ロボットは、同社の製造プロセスに不可欠なものであるばかりでなく、将来の中核を担う存在となってきています。

チャレンジ  

Preci-Dipは、リソースに大きな負担をかけることなく、切削コンタクトの大型受注に対応する能力を迅速に構築する必要がありました

ソリューション   

独立して動作する2本のアームを備えたABBのYuMiロボットは機械オペレータとして機能し、コンタクトの品質検査を実施することができます。正確な動作により、プロセスの信頼性が高まり、内蔵型カメラにより品質チェックが可能になります。YuMiは、人より高速で長時間動作する場合でも、エラーの発生率を低減させます。

アプリケーション    

切削コンタクトのコンポーネントのピックアップおよび品質検査 

垂直統合は、Preci-Dip SAのビジネス理念の中心です。部品や半製品を他社から調達している企業が多い一方で、Preci-Dipは、原材料の採取から製品の加工までのプロセス全体を統括することで、切削コンタクト市場でリーダーシップを維持しています。事業が好調に推移したことから、Preci-Dipは、製品需要に対応できる能力増強の現実に直面しました。

Preci-Dipの信頼性の高いコンタクトは、航空宇宙、輸送、IT、通信産業で使用され、同社は受注対応のために過去3年間で40%増員しました。しかし、2019年に受注した大型案件により、現在のインフラが不十分であることが判明しました。Preci‐Dipは、量産電気自動車ラインのコンバータの制御要素の一部となるコンタクトの製造を依頼されました。これらのコンタクトは、極端な振動などのストレス条件下で動作する設計のため、コンタクトを完全に欠陥なく製造し、個別に試験することが重要でした。この大型受注により、Preci-Dipは毎日約3,000個の高精度コンタクトの生産を達成する必要がありました。

「これは収益性の高い製品の注文でしたが、生産能力に関しては限界に達しました」とPreci-DipのCEOであるRaymond Kerrison氏は説明します。「また、このような大量注文の品質をチェックする最良の方法を考えなければなりませんでした。これを一日中行う従業員は、必然的に疲れ、この反復的なプロセス中に集中力を失い、ミスを引き起こす可能性がありました」
まず、Preci-Dipは、必要な範囲で注文を管理するために、海外の下請け業者と協力することを検討しました。「しかし、品質を管理するために、可能であればスイスで完成させることを強く望んでいました」とKerrison氏は述べています。

話し合いの中で、Kerrison氏はプロジェクトチームとともに、小型部品を正確に処理するために設計されたABBの協働型双腕ロボットYuMiのビデオを見つけました。

「すぐに思いました、YuMiが解決策!」とCEOは思い起こします。

その後すぐにKerrison氏はABBスイスに連絡し、RomandeとTicinoを担当するロボット技術者Jean-Noël Wellerとつながりました。Wellerは、Preci-DipがテストをするためのYuMiロボットをドレモンへ発送することを計画しました。

Preci-Dipは、ロボットをプログラムするためにABBの認定バリュープロバイダであるドレモンにあるHumard Automationと協力しました。Humardは、YuMiを、機械オペレータおよび品質コントローラの両方として機能するようにプログラムしました。ロボットは、コンタクト構成部品の1つを30個に仕切られたトレイから取り出し、独立して供給フィードからも取り出します。次に、YuMiは常に正確に同じ角度と距離でカメラの前にコンタクトを保持し、すべてのピンが挿入されているかどうかを確認します。その後、YuMiはコンタクトピンが自動的に直角に曲がるように機械にコンタクトを挿入します。YuMiはコンタクトを取り出し、2つの異なる角度でテストカメラの前に保持します。これにより、全てのピンが正しく曲げられたことが確認されます。この外観検査に合格した場合、YuMiは、次の処理のために別のトレイ上に置きます。そうでない場合、コンタクトを不合格ボックスに落とします。

「YuMiはこの作業に非常に適しています」とKerrison氏は強調します。「3,000個の部品を曲げ、検査するという単調な仕事を行うために、当社の従業員は3シフトで作業する必要がありました。一方、YuMiは、絶対的な精度で疲れずに、2シフトでこのタスクを達成できます。ロボットにより従業員は単調でない仕事をすることができるため、従業員の中でもYuMiは高く受け容れられています」

Preci-Dipは、今年、YuMiをもう1台統合することを決定し、今後も自動化能力を拡張していく予定です。

「中期的には、この双腕ロボットが5~10台がここで稼働するでしょう。それらロボットとともにスイスでの契約に取り組み、処理することができます。そうでなければ私たちの能力の範囲内で実現できなかったでしょう」品質管理の信頼性は驚くべきものであり、「投資利益率」を打ち負かすことは困難です。

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