ABBが特許を持つArcSave電磁攪拌コイルが、中国の大手鉄鋼メーカである広東南方東海鉄鋼の製鉄工場(中国、広東省)の大規模な電気炉更新プロジェクトの一部に採用されました。
このプロジェクトには、2基の新しい電気アーク炉(EAF)に使用される2台のArcSaveが含まれています。ArcSaveは、金属と鉱山産業への革新的なソリューションを提供するリーディングカンパニーであるTenovaと広東南方東海鉄鋼の間で契約しているConsteerer®コンセプトの一部として納入されます。Consteerer®コンセプトは、Consteerl® EAFとABB ArcSave電磁攪拌コイルを含む革新的なソリューションです。 試運転は2021年10月に予定されています。
ArcSaveは、EAFの炉底と接触しないため、大きなスクラップ溶解を促進し、強制対流を発生させることで温度や成分の不均質部分を減らします。これにより、自然対流のみの場合と比べてスクラップと合金鉄の溶解を促進させ、均一な温度を維持し、合金成分を均質化することで、電気炉操業の効率を向上させます。
溶鋼温度がより均一になると、偏芯炉底出鋼(EBT)穴の開口率が高まり、出鋼時の遅延が減少し、安全性と信頼性の高いEAF操業が可能になります。さらにArcSaveは、電力使用量、合金や石灰などの添加物、電極などの消耗品を削減することで、環境負荷低減へも貢献します。
「近年、環境問題や鉄鋼メーカのコスト競争の激化により、お客さまは操業効率と劇的なコスト削減に絶え間なく注力する必要があります」と、ABBメタラジープロダクトのバイスプレジデント、アンダース・レーマンは述べています。「世界中にArcSave技術を提供する唯一のサプライヤとして、私たちは、東海工場の歩留まりと安全性向上に加えて、コストとエネルギー削減に大きく貢献できると確信しています」
通常、ABBのArcSaveは、生産性を5~7%、歩留まりを約1%向上させることができます。また、このソリューションは消費電力を3~5%削減します。
ABBは、鉄鋼、アルミニウム、その他の金属の生産工程において、生産性、品質、安全性、コスト効率を向上させる製品、サービス、エンドツーエンドのソリューションを総合的に提供し、金属業界の信頼できるパートナーであり、リーディング・サプライヤです。100年以上の経験を持つABBの製品は、専門的にカスタマイズされ、高度にプロセスに特化しており、素材ヤードから一次製造、鋳造、圧延、加工ラインまで、業界全体に対応しています。ABBは、金属産業のバリューチェーン全体にわたり、高性能製品とデジタルソリューションにより、オペレーションを最適化することをお約束します。 www.new.abb.com/metals
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、110,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com
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