コパン微生物検体処理システムの中核を担うYuMi

コパン微生物検体処理システムの中核を担うYuMi

臨床微生物学用のサンプリングおよび保管システムの主要な多国籍メーカーであるコパンは、同名の部門によって2008年に設計および開発されたWASP®エコシステムを用いて、微生物検処理の自動化を成功裏に取り組んできました。

ABB & Copan Microbiology Labs

ABBとのコラボレーションにより、協働作業ロボットYuMiが自動化されたエコシステムに統合されました。コンパクトさ、適応性、精密なアームとグリッパを備えたYuMiは、自動化を微生物検査室のベンチマークと業界標準にするコパン WASPの使命と完全に調和し、分析プロセスに革命をもたらし、より迅速で効率的な医療対応を提供し、人々の健康と幸福を保護します。

概要

チャレンジ
コパンは、自社のWASP®ソリューションではまだ対応できていないラボプロセスを自動化できる高精度のソリューションを求めていました。その目的は、SARS-CoV-2による汚染のリスクがある検体のような危険な物質と接触するリスクを減らすことにより、待機時間を短縮し、信頼できる結果を提供し、検査技師の安全性を向上することでした。

ソリューション
高度な適応性を備えた小型ロボットYuMiをWASP®エコシステムに直接実装します。その精密なアームは人間のタスクを完全に再現、ラボ内の多数のルーチンプロセスを標準化し、自動化を可能にします。

アプリケーション
標準化された動作を用いたラボ分析により、より高いレベルの精度を実現し、エラー数の低減が可能になります。

技術と自動化を提供

1979年にイタリア、マントヴァの小さな地元企業として設立されたコパン(「Collection and Preservation for Analysis:分析のための収集と保存」の頭字語)は、長年の間に主要な多国籍企業に成長しました。これは微生物検体の輸送媒体や革新的なスワブなど、分析前セクターにおける革新を数多く発表した結果によるものです。高い標準レベルと卓越したパフォーマンスを維持するために、同社は常に自動化に頼ってきました。

2008年、同社はCOPAN WASP®を開発しました。これは播種から培養、画像分析、コロニー採取、グラム染色プレパラート調製、ブロス培地への接種まで、微生物検体処理の様々な段階を自動化する革命的なシステムです。「24時間年中無休で稼働するように設計されたWASPにより、ラボは作業負荷を最適化し、分析結果をより迅速に取得できます」とCopan WASPのCEOであるMario Savarese氏は説明します。「微生物学において、時間は重要な要因です。分析結果をより短時間で取得できれば、患者さんのためにより迅速に行動できます」

この分野における課題は、単に時間的な制限だけではありません。各ラボは高度に個別化され、分析される検体の種類もケースごとに異なります。コパンは長年にわたり顧客の要望を重視し、どんな特定の要件にも対応できる柔軟なモジュール式ソリューションを提供してきました。そこから技術的な自動化のテーマを維持しながらカスタマイズ可能なソリューションを迅速かつ容易に提供できる信頼できるパートナーを探し始めました。そしてABBとYuMiが選ばれました。

精度と健康の保護を実現、YuMiが研究室の生活にもたらした革命

人間の動きを完全に模倣することができる小型で柔軟なコラボレーションアシスタントを探していたため、ABBとのコラボレーションはコパンの長年にわたるロボット利用の一部となっています。「自動化ラインに対するコパンのビジョンはお客さまのニーズに応え、技術市場におけるリーダーシップを維持するために新しい機能やアプリケーションモジュールを継続的に導入することです」とSavarese氏は述べています。「YuMiはその汎用性、精度、使いやすさにより、当社の目標達成のための不可欠な味方となってくれました」

協働ロボットは検査技師の代わりにはなりませんが、スタッフの健康を害する可能性のある危険な検体を取り扱う場合には優れた協力者となり得ます。「当社のお客さまはあらゆるものを分析しなければなりません。ラボで取り扱う検体は危険な場合があり、検査技師がどんなに慎重に取り扱っても、物理的な取り扱いに伴うリスクを完全に排除することは困難です」とMario Savarese氏は説明します。「しかし、YuMiは機械式アームと精密なグリッパを備えているため、検査技師が検体に触れることなくこれらのアクションを実行できるため、彼らの健康を保護できます」WASPシステムにYuMiを実装する利点はそれだけではありません。「標準化は微生物検査のもう1つの重要な側面です」とWASPのCEOは続けます。「異なるラボの分析データを比較できるようにするためには、すべての検体が同じ方法で処理されることが重要です。このレベルの精度はYuMiのような高度な協働ロボットの助けがなければ得られないでしょう」

将来の課題に対応するための強固なパートナーシップ構築

COVID-19パンデミックではウイルス分析およびスクリーニングの主要な手段であるスワブのノンストップかつ迅速な分析を必要とし、需要のピークおよびその変動性の両方において前例のないレベルの微生物検査に挑んでいます。今回もYuMiは、Copan WASPや新しいUniVerseシステムと並んで、貴重な味方となってくれました。「世界中のラボはこのパンデミックのために検体を処理するために休むことなく作業しています」とMario Savarese氏は述べています。「これは自動化が重要な役割を果たすケースの1つです。なぜならラボにおいて24時間年中無休で検体を精力的に処理し続けられ、また、検査技師の健康を保護できるからです。この新プロジェクトにおいて、YuMiは私たちにとって不可欠なツールでもあり、そのプログラミングの容易さは研究開発フェーズを通じて大きな助けとなりました」

コパンとABBは最新の技術革新を有意義に活用することで人々への支援を変革・向上させるという目的をもった継続的な情報交換によって結ばれています。この極めて密接な連携の1例として、コパンはYuMiで潜在機能を拡張できる自動化形態を調査し、プロトタイプの構築に取り組んでいます。コパンが検討しているソリューションの1つは、YuMiにホイールを取り付けて移動可能にし、ラボ内を動き回れるようにすることで検体を機械間で輸送する際に使用されるUniVerseのような他の自動機器とインターフェースできるようにすることです。

「YuMiを直接操作したエンジニアから、より興味深い作業を行える空間と時間を与えられた検査技師まで、当社の従業員もお客さまもYuMiに非常に夢中です。要するに、YuMiは人、時間、健康といった最も価値のあるリソースの管理方法を変えたのです」

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