ABBソリューションにより東南アジアの半導体工場2カ所で瞬低の90%減を実現

ABBソリューションにより東南アジアの半導体工場2カ所で瞬低の90%減を実現

ABB PCS100 AVC アクティブ電圧コンディショナの設置により、製品損失と機械損傷を回避することで半導体メーカーは年間250万米ドル以上を節約できるでしょう。

ニュージーランドとベトナムのABBチームはYoosung KN社と提携し、ABBの蓄電レス瞬低補償装置、PCS100 AVCアクティブ電圧コンディショナを東南アジアの半導体工場2カ所に導入しました。電力品質の変動は工場設備に深刻な問題を引き起こします。設置以来、PCS100 AVCは毎年何百万ドルもの費用がかけられていたこれらの問題を解決してきました。

2002年に設立されたYoosung社は韓国の昌原市に拠点を置く長年のABBチャネルパートナーです。Yoosung社の顧客である大手半導体メーカーはアジアで2つの工場を運営しており、この2工場は毎月発生する瞬低によって危機に瀕していました。これらの深刻な瞬低は当初の工場設備に多大な損傷をもたらしました。2019年には219件の電力品質事象が発生し、残存電圧が80~90%に低下する瞬低がその68%を占めました。

この深刻な電力供給問題を解決するために、Yoosung社は瞬低の高速補償をする必要性に取り組むべくABB PCS100 AVC-40を推奨しました。

ABBのPCS100 AVC−40は全負荷の状態において半サイクル未満で瞬低を補償できます。もう1つの重要な利点は設置面積の小ささで、これにより第1工場の既存の電気室に簡単に設置できます。PCS100 AVC−40ソリューションは非常に良好に機能し、顧客は第2工場の建設開始時により多くのAVCユニット設置を決定しました。

最終的にPCS100 AVC-40は工場の電力品質問題の件数を90%削減しました。ABBの技術を導入したおかげで、顧客は生産損失と機械損傷を回避することにより、年間約250万米ドルを節約できました。

ABBのPCS100AVC−40は、産業および大規模な商業用途のために特別に構成されています。その工業デザインと優れた過負荷耐量により、他装置では対応できない条件でも運用できます。この装置は商用電源から必要な追加エネルギーを引き出して補償電圧を生成するため、バッテリを必要としません。概してバッテリに伴う継続的なメンテナンス費用が不要なので、PCS100 AVC−40システムの所有コストは非常に低くなります。

この顧客は、生産ラインとモータ制御センターを保護するためにAVC-40ユニットを3台、合計3,000kVA設置しました。このシステムはYoosung社が提供するメンテナンスバイパスパネルを伴ってメイン電気室に設置されました。

「AVCシステムは設置以来、お客さまの生産ラインで発生する瞬低の大部分を解消しました」とYoosung社のプレジデントであるMin Choi氏は述べています。「操作も容易でスペースも大幅に節約できました。工場はもはや各機械への小型の瞬低補償装置を必要としません」

業界トップクラスの98%超の高効率により、PCS100 AVC-40は排熱が最小限に抑えられます。そして40℃までの周囲温度に対応しているため、冷却設備を追加する必要が無く、結果として電気及び冷却コストを低減できます。さらに設置面積が小さいため狭い場所に収めることも可能です。

「ABBソリューションを採用することでご満足いただける新たなお客さまがいらっしゃることを誇りに思います」とABBの半導体産業グローバル事業開発マネージャーであるGary Awは説明します。「最近の半導体チップ不足と多くの企業からの業績発表を考慮すると、他の従来の電力保護ソリューションに比べて低い総所有コストで瞬低を解決するために、半導体産業がPCS100 AVC-40を使用する機会が増加すると考えています」

PCS100 AVC-40は、電源が不安定な地域での瞬低に対する信頼性の高いコンパクトなソリューションで、ABBから世界中に提供されています。

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