ゼロからのサステナビリティ

カナダのIntelligent City社は、建設業界の運営方法を変革するというミッションを掲げています。Intelligent City社は、自動化とロボット化によって、世界第1位の温室効果ガス排出源である建設業界の持続可能性を大幅に向上させる機が熟したと考えています。

バンクーバーに拠点を置くIntelligent City社は、木材でできたモジュールを連結して18階建ての建物を作るオフサイト建設のエキスパートです。カナダの豊富な木材資源を利用して、Intelligent City社は、最高のエネルギー基準を満たすパッシブハウス認証を取得した、木材をベースにした完全に統合されたターンキー製品を提供します。

この製品ベースのアプローチは、「都市の高密度化」を可能にし、緑地に建物を建てるのではなく、小規模またはブラウンフィールドの敷地を埋めることで、持続可能な都市生活を促進します。サービスが統合されたモジュール式のフロアパネルをベースにした共通のプラットフォームを使用することで、迅速に建てることができ、高性能の建物のすべての要件を満たす完全な構造システムを提供します。

また、Intelligent City社では、建物をデジタルツインでモデル化し、現場に到着する前にプロジェクトのパフォーマンスをテストすることができます。

製造現場では、ABBのロボットがプレハブ製造ラインで大きな木材のセクションを処理し、扱い、組立てるために使用されています。3つのロボットシステムが使用されており、その中にはトラックと統合されたロボットも含まれています。セル内で動作するロボットは、 Intelligent City社のデザインソフトウェア「Platforms for Life (P4L)」で作成されたデザインに沿って木材コンポーネントを製造し、お客さまの特定の要求に応じてカスタマイズされた構造を構築することができます。

ABBのオフラインプログラミングソフトウェア「RobotStudio」もP4Lと一緒に使用し、ABBロボットのタスクや動作を計画します。すべてのコンポーネントは独自のファイルを持ち、直接シミュレーションや実行が可能です。

ロボットを導入することで、生産効率が向上し、プロジェクトの納期が38%短縮され、モジュラー住宅の生産コストが33%削減されました。また、ロボットを使って生産工程を最適化することで、端材などを最小限に抑えることができるため、廃棄物も大幅に減少しました。

また、RobotStudioは、セルのモデリングだけでなく、生産ラインを最適化するための工場のレイアウトにも非常に役立っています。

「ロボットや高度なソフトウェアなしでは、これを実現することはできません」

Intelligent City社の共同設立者兼CEOであるOliver Lang氏は、自動化は同社の建設に対する持続可能なアプローチ全体の基本であると考えています。「自動化は、さまざまなソリューションを可能にし、人々がそれを受け入れることを可能にします。また、建物の性能を向上させるための品質管理や再現性のあるプロセスを確保することができます。ロボットや高度なソフトウェアなしでは、これを実現することはできません」

Lang氏にとって、サステナビリティとロボティクスを結びつけるものは3つあります。まず、自動化によって建物の質を向上させることは、建物が長持ちすることを意味し、より多くのエネルギーと資源を使って数年後に新しい建物に交換する必要がなくなります。

「2つ目は、素材そのものです」とLang氏。「木材は、その可鍛性と加工性から、ロボットによる自動化に非常に適しています。追加や削除が簡単で、ペナルティもありません。また、強度の割には非常に軽量なので、生産の自動化も容易です」

3つ目は、開発した製品の適応性です。「製品として住宅を建てるということは、設計から製造までのすべてを把握しているということであり、建物のあらゆる要素や部品を適応させることができるということです。唯一の繰り返しは、ワークフローの論理であり、システムはすべての可能な組み合わせで動作するようにあらかじめ設計されています。

「バリエーションも重要です。建物は単なる部品ではなく、どのように配置するか、光や熱をどのように利用するかが重要なのです。一般的に建物は汎用的に作られており、環境に合わせて機器を後付けする必要があります。パッシブ構造では、その必要がありません」

Lang氏は、同社の成長と生産システムの開発を支援してくれたABBのサポートに感謝しています。「ABBのような大企業と直接仕事ができ、その知識と経験を活用できるのは、本当に素晴らしいことです。"これは非常に価値のあることです」とLang氏。「 Intelligent City社のような小さなスタートアップ企業が、ABBと協力して技術革新に取組むことができるのは、とても心強いことです。一緒に仕事をすることで、ソフトウェアの限界を押し広げ、RobotStudioの多くの機能を発見し、それを独自のソフトウェアと統合する方法を見つけています」

ロボットのメリット

  • プレハブとデジタル・プレコンストラクション方式により、現場での建設期間を最大50%短縮
  • お客さまのコスト削減とスケジュール短縮に貢献

Intelligent City 社の概要

  • 業務内容 住宅開発、商業施設開発などの建設およびプロジェクト開発
  • カナダおよび米国で事業を展開
  • CEO: Oliver Lang

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