ABBの高出力バッテリ技術が鉱山採掘の全電動化への移行をサポート

日立建機とABBは、強力な蓄電ソリューションを活用したゼロエミッションのバッテリ電動リジッドダンプトラックを共同開発

ABBと日立建機株式会社は、カスタマイズされたオンボード蓄電システムを搭載した電動リジッドダンプトラックの共同開発契約を締結しました。ABBの革新的な電池技術を使用することで、ディーゼルエンジンから完全な電気駆動への転換が可能になります。電気自動車は、架線から電力を取り込み走行し、また同時に車載エネルギー貯蔵システムを充電します。

ABBの高出力・長寿命のエネルギー貯蔵システムを使用することで、車両の自重を減らし、車両の初期コストだけでなく、ライフサイクルコストも低減することができます。また、走行中の充電により、充電のための停車がなくなり、車両の運用効率と生産性が向上します。また、下り坂では回生ブレーキにより、機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換して蓄電装置に充電することができ、車両の全体的な効率が向上します。

日立建機のトロリー受電式リジッドダンプトラック
日立建機のトロリー受電式リジッドダンプトラック
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ABBのモーショントラクションディビジョンのプレジデントであるエドガー・ケラーは、「私たちは、日立建機が持つ豊富な知識と革新的な技術を組み合わせることで、効率を向上させ、鉱山のオール電化を加速させるために協力できることを光栄に思います。両社は、ソリューションを共創することで、鉱山経営の生産性と持続可能性の目標達成を支援します」と述べています。

鉱業界では、温室効果ガスの排出を削減するために、鉱山機械を電動化する傾向が強まっています。鉱山会社は、電働化を推進し、プロセスを加速させるテクノロジーリーダーに期待しています。採掘現場では、採掘コストの削減と生産性の向上が求められているため、CO2削減に貢献する効率的な技術を開発すると同時に、競争力を維持し、性能を確保する必要があります。

日立建機執行役専務マイニング事業本部長 石井 壮之介氏は「両社の強みと知見を活かして、バッテリ式リジッドダンプトラック開発を早期に実現します」と述べています。「また、ABBの蓄電ソリューションは、ダンプトラックの静電充電にも利用でき、将来の燃料電池電気自動車にも対応できる技術です。両社は将来を見据えながら、開発を進めてまいります」と述べています。

今回の共同開発は、2021年3月に日立建機とABBが締結した、鉱山におけるカーボンニュートラルな未来に向けたエネルギー転換を加速するための覚書に続く、協業の第一弾という位置づけです。両社は力を合わせて、鉱山で使用される重機に伴う温室効果ガス(GHG)の排出量を削減するソリューションを市場に提供するために協力していきます。

ABB (ABBN: SIX Swiss Ex)は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com

ABBモーションは、日々エネルギー資源を節約しながら世界を動かし続けています。私たちは、お客さま、産業、社会の低炭素化を実現するために、技術を革新し、その限界を押し広げます。デジタル化されたドライブ、モータ、サービスにより、お客さまとパートナーにより良いパフォーマンス、安全性、信頼性を達成していただけます。あらゆる産業分野の幅広いアプリケーションに最適なドライブとモータのソリューションを提供するため、専門知識と技術の組み合わせを提供しています。世界各地に拠点を置き、常にお客さまの近くでサービスを提供しています。130年以上にわたる電動パワートレインの経験をもとに、私たちは日々学び、改善しています。

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