- eMine™は、鉱業セクターの脱炭素化を加速するために設計された、目的にかなったアプローチ、手法、電化およびデジタルシステムの統合ポートフォリオで構成されています
- ABBは、世界最速かつ唯一の完全自動化された運搬トラック用充電システムであるABB Ability™ eMine FastChargeを試験的に導入しており、最大600kWの電力を提供します
- eMine™は、運搬トラックが電気トロリーシステムを使用している間、ディーゼルの消費量を最大90%削減することができます
ABBは本日、ゼロカーボン鉱山への移行を加速させるソリューションのポートフォリオであるABB Ability™ eMineを発表しました。ABBはまた、画期的なABB Ability™ eMine FastChargeの試験運用を発表しました。これは、世界最速かつ最もパワフルな充電システムで、あらゆるメーカーの電気鉱山用運搬トラックに対応するように設計されています。
eMine™は、鉱山から港までのすべての場所で電気を使うことを可能にする電化技術のポートフォリオであり、エネルギー使用の監視と最適化のためのデジタルアプリケーションやサービスと統合されています。巻上げ、粉砕、運搬、マテリアルハンドリングなど、あらゆる鉱山機械を電動化することができます。2022年からは、現在パイロット段階にある、運搬用トラックに高出力の充電を提供するABB Ability™ eMine FastChargeが新たに加わります。また、ABB Ability™ eMine Trolley Systemを搭載しており、ディーゼルエンジンの消費量を最大90%削減し、エネルギーコストと環境への影響を大幅に低減することができます。
ABBのマイニング担当グローバルヘッドであるマックス・リュードケは、「世界の鉱業は、私たちの世代の中で最も重要で意義深い変革の1つ、つまりゼロカーボン化を目指しています。ABB Ability™ eMineは、既存の採掘作業を化石燃料エネルギーから全電気エネルギーへと転換するための胸躍るマイルストーンです。鉱山のエネルギー効率を高め、CO₂の排出量を大幅に削減しながら、競争力を維持し、高い生産性を確保することができます」と述べています。
eMine™ FastChargeは、業界全体のフル電動化鉱山への移行の礎となるものです。この柔軟で完全に自動化されたソリューションは、過酷な環境にも対応できるように設計されており、どこにでも設置することができます。また、人手を介さずに最大600kWの電力で電気トラックを充電することができ、モバイル機器のダウンタイムを最小限に抑えることができます。充電時間は、運搬車に搭載されているバッテリの容量や運転状況によって異なりますが、多くの場合、15分以内に適切な充電状態に達することができます。eMine™では、ABBはその能力を鉱山用トラックの電動化や、全運搬プロセスのための技術にまで拡大しています。
eMine™は、電動化の価値を最大限に高めるための統合的な設計計画と考え方を提供します。 鉱山の制約にマッチした電気的ソリューションを用いて、最適な方法で運搬プロセスを設計し、生産目標の達成を支援します。ABBは、ディーゼルエンジンの廃止から、新しい考え方や新しいチームスキルの導入まで、鉱山経営者のオール電化への道のりをサポートします。鉱山から港湾までの電化とデジタルシステムを完全に統合することで、eMine™は総コストをさらに削減し、鉱山のパフォーマンスを向上させるとともに、環境への影響を大幅に低減します。
ABBは、鉱業における130年の経験を活かし、鉱業における電化、自動化、デジタル化の統合のパイオニアです。eMine™は、プラントや鉱山の設計におけるエンジニアリングを最適化し、デジタル化されたCO₂フリーの未来の鉱山への移行を促進するプラットフォームであるABB Ability™ MineOptimizeによって支えられています。
ABB(ABBN: SIX Swiss Ex)は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com