- インド、ジャムシェドプルにあるタタ・スチール社の主要工場にABBの電磁ブレーキシステム(EMBR)を2台導入
- ABB EMBRは、オペレータの生産性向上、モールドの銅板の寿命延長、モールドフラックスに関連する非金属介在物の削減に貢献
- ABB EMBRは世界の薄スラブ連鋳機の40%に導入実績
世界的なテクノロジー企業であるABBは、エンジニアリング・建設会社であるSMSグループとの契約により、インドのジャムシェドプルにあるタタ・スチール社の主要工場のコンパクト・ストリップ・プロダクション(CSP)キャスタ2台に電磁ブレーキシステム(EMBR)を提供します。
インド東部のジャールカンド州に位置するジャムシェドプルは、1900年代にジャムシェトジ・タタとその息子ドラブジ・タタがタタ製鉄会社を設立したことに端を発する、インド初の計画的工業都市です。
ABBの供給範囲には、DCS800 DCドライブ、乾式変圧器、水冷システム、コミッショニングサービス、冶金的性能評価も含まれています。またABBは、鉄鋼・非鉄金属業界向けのプラント建設やメカニカル・エンジニアリングに精通するSMS社を通じて契約しています。
今回の契約は、ABBが世界の主要な鉄鋼メーカに提供している多くの納入実績が基盤となっています。ABB EMBRは世界中の薄スラブ連鋳機の40%に導入されており、より高い品質と迅速な処理を実現しています。1985年にABBが開発し確立されたこの技術により、鉄鋼メーカが従来の垂直曲げキャスタと同様の清浄度を達成することを可能にし、鋳造速度を向上させ、モールドの銅板の寿命を延ばすことができます。メニスカス付近の溶鋼流速と乱れを減少させる静磁場を発生させることにより、ABB EMBRはモールドパウダーの巻き込みの排除、より均一な溶融モールドパウダー層、より平坦で温度が均一なメニスカスなど、あらゆる冶金的な改善をもたらします。
「ジャムシェドプルにおけるタタ・スチール社のプロジェクトは、ABBにとって重要な受注となりました」と、ABB Metallurgyのエリア・セールス・マネージャーであるRaghu Badrinathanは述べています。「今回の受注は、世界中の主要な鉄鋼メーカに設置されている当社の多くの納入実績を基に成し得たものです」
「タタ・スチール社はABBにとって重要なお客さまであり、これからも同社にクラス最高の技術とソリューションが提供できるように努めます」と、ABBのグループ・バイス・プレジデント、タタ・グループ担当グローバル・アカウント・エグゼクティブのVipul Gautamは述べています。「我々の冶金ソリューション、特にABB EMBRソリューションは、最短時間でキャスタの優れた性能を発揮させ、品質向上と生産コスト低減に貢献できると確信しています」
ABBの市場をリードする電磁攪拌ソリューションの詳細はこちら(英語)をご覧ください。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com
ABBプロセスオートメーションビジネスは、プロセスおよびハイブリッド産業向けの自動化、エレクトリフィケーション、デジタル化のリーダーです。世界市場No 1.の分散型制御システム、ソフトウェア、ライフサイクルサービスおよび計測機器、分析機器、船舶や過給機などの業界固有の製品を含む製品、システム、エンドツーエンドの幅広いポートフォリオをお客さまに提供しています。世界市場第二位の企業として、深い専門知識、多様なチーム、グローバルの拠点により、お客さまの競争力や投資収益の向上、安全でスマートかつ持続可能な運営をサポートしています。