- ABBのエネルギー効率の高いトラクションコンバータとエネルギー貯蔵システムが2階建て列車59両の電源として採用されました
- ABB technologies wil ABBの技術により、スペインの主要都市圏の通勤客に信頼性の高いサービスを提供できるようになります
ABBは、シュタッドラー社から大容量通勤電車向けの高エネルギー効率トラクションと高性能バッテリ技術について、約8000万ドル相当の受注を獲得しました。これらの列車の多くは、マドリッドやバルセロナなどスペインの大都市で毎日100万人以上の通勤者に利用されており、スペインの短距離交通網を強化するものです。また、新型機関車用のトラクション装置も受注しています。
スペイン国営鉄道会社Renfe社向けに、最新鋭の小型トラクションコンバータと高出力リチウムイオン電池を搭載した車載用蓄電システムを受注し、新世代の大容量2階建て通勤電車59両に搭載します。本受注は2021年第4四半期に計上されました。
ABBのトラクションディビジョンのプレジデントであるEdgar Kellerは、「推進機関車分野での10年にわたる協力関係の成功の後、シュタッドラー社から引き続き信頼を受け、最新の大容量列車を共に提供できることを誇りに思っています」と述べています。「深い専門知識により、ABBトラクションおよびエネルギー貯蔵ソリューションは、エネルギー効率が高く信頼性の高い持続可能な輸送のために最適化されています」
「この新しいプロジェクトでABBとのコラボレーションを継続できることをうれしく思います。ABBのトラクションシステムに関するグローバルな専門知識と、現場との密接な連携により、このような高度な技術を要するプロジェクトにおいてイノベーションを実現することができます」と、シュタッドラーバレンシアのCEOであるIñigo Parra氏は述べています。「ABBのコンパクトなトラクションコンバータとエネルギー貯蔵システムは、この新世代の大容量通勤列車に最適で、私たちは将来に向けてエネルギー効率と信頼性の高い車両を提供することができます」
大容量の新型通勤電車は、3kVの直流架線を利用し、非常用や車庫入れ用のトラクションバッテリも装備しています。この新型車両は、非常にコンパクトで効率的な、すべて屋根取りつけタイプのABBのトラクション技術を搭載しており、乗客定員を増やすと同時に、より持続可能な輸送に貢献することが期待されます。
ABBの車載用リチウムイオン蓄電システムは、架線故障時の代替電源として使用され、信頼性の高い定時列車サービスの確保に役立っています。また、蓄電システムは架線給電インフラのない停車場や清掃ヤードでの操縦のための主要な電力源として機能することもあります。
コンパクトトラクション装置は、架線やバッテリからの電気エネルギーを必要な電圧と周波数に変換し、牽引モーターを駆動する装置です。コンパクトな設計と高いエネルギー効率性能により、これらの列車における省スペース化、軽量化、省エネルギー化を実現します。
ABBは、交通機関向けの革新的なトラクション技術を提供するリーディングカンパニーで、新型車両だけでなくレトロフィット用にも推進力、補助動力、バッテリエネルギー貯蔵のソリューションを幅広く提供しています。 オペレータは、最適な全体的なパフォーマンス、エネルギー効率、および最小化された運用コストのために設計され、カスタマイズされたトラクションソリューションの恩恵を受けます。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com