天気予報の改善や人命救助に貢献するABBの人工衛星ベースの技術

ABB干渉計は、米国海洋大気局(NOAA)のためにNASAが打ち上げたJPSS‐1(Joint Polar Satellite System‐1)の主要な計測器の中心であり、3~7日間の天気予報の適時性と精度を改善するのに役立っています。最近の活発なハリケーンシーズンを考えると、非常に重要なプログラムです。

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カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地からの打ち上げに成功したJPSS-1衛星は、同じ軌道にあるNOAA/NASAスオミ国家極軌道衛星に加わり、気象学者に気温と水分、雲、海面温度、海洋色、海氷被覆、火山灰及び火災探知に関するデータを提供しています。このデータは、ハリケーンの進路予測などの天気予報を改善し、暴風雨被害や停電の地理的範囲を視覚化することで、暴風雨後の復旧に関わる政府機関を支援します。

ABB Canadaは、顧客ハリス(株)と協力して、米国の極軌道気象衛星の次世代計測機器の1つであるクロストラック赤外線サウンダ(Cross-track Infrared Sounder:Cross-track Infrared Sounder:CrIS)の重要な要素として干渉計を開発しました。カナダ、ケベック市のABB計測・分析機器事業部の工場では、200名以上の従業員がCrISプログラムに従事しています。

ABB - CrIS Instrument

ABBカナダは、ケベック市にある施設を通じて、このミッションの非常に重要な要素であるJPSS-1衛星の大気観測装置の中心を築きました。また、JPSS-1の前身で、2011年から軌道にあるSuomiNPP衛星にも同様のシステムを構築しています。また、ABB計測・分析機器事業部は、次の3ユニット(JPSS-2、JPSS-3、JPSS-4)を建設する契約をハリス(株)と締結しています。「このプロジェクトによって生み出された現地の経済的利益に加えて、ABBは宇宙産業での経験と豊富な技術的遺産をさらに促進している」とカナダ産業オートメーション計測・分析機器事業部ローカル・ビジネス・ユニットのゼネラル・マネージャー、マーク・コリボー氏は語っています。

JPSS衛星は、地球を極から極へ一周し、毎日14回赤道を横断し、1日2回、全地球をカバーしています。極域衛星は、地球観測システムのバックボーンと考えられています。JPSSは、NOAAとNASA間の共同作業であり、厳しい気象予測と環境モニタリングに用いられる観測において重要な技術的、科学的進歩を提供しています。 

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