非接触式/C-フレーム/厚み計/シックネスゲージ/厚み測定器

ABB株式会社 計測・分析機器事業部

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アルミ・銅・箔・その他非鉄測定向け

ABBでは3種類の厚み計を取り揃えております。

PMGG123-Fコンパクトタイプ型C-フレーム厚み計

PMGG123-Sスタンダードタイプ型C-フレーム厚み計

PMGG201-H ボックス型厚み計(アルミ材質のみ)

製品概要

アルミニウムや銅、箔など非鉄の板厚測定でお悩み事はございませんか?

測定品種が多く、合金の配合率が変わるたびに設定を変えなくてはならない。

測定物の温度、外気温、圧延油、騒音等の様々な外的要因により補正をかける必要があるため、結局合わせこまれた厚みを測定している。

接触式で測定すると接触部が製品にならないので、歩留まりの懸念がある。

放射線取扱主任者の資格を取得しなくてはならず、保有者も年々少なくなってきている。

安全強化が以前に増して重要になってきている中で、根本的な改善を行いたい。

等など潜在的にも様々なお悩みや課題を持たれているかと思います。ABBのMillmateTM非接触式厚み計がそのお悩みを解決いたします。

ABB厚み計の歴史

ABBの厚み計で採用している測定技術PEC(パルス渦電流)方式は、1992年にABBの製品群の一つであるミルメイトストリップスキャナー(板幅計)に初めて使用され発売されました。このミルメイトスリップスキャナーの製品化により、材質に依存しない、非接触で測定が可能、インラインでも高精度、メンテナンスフリー、磁界を使用した原理のため安全といった有効性が実証されました。この経験をもとに、ミルメイトシックネスゲージ(非接触式厚み計)が2001年に発売が開始されました。ミルメイトストリップスキャナーでの有効性が実証されたとはいえ、発売当初は新しい技術という事もあり市場への浸透具合は決して満足いくものではありませんでした。しかし、粘り強い営業活動とデモンストレーションを重ねることで、欧州や中国マーケットを中心に着実に実績を伸ばしてきております。実際にデモンストレーションを行ったお客さまからは、「ABBの厚み計精度には満足しており、今まで使用していた放射線を使用した原理の厚み計と遜色なく、むしろ安定した測定が実現できており、厚み測定は合金に依存せず、またメンテナンスも非常に容易なため使用すればするほど有効性を実感している。」とのフィードバックを頂いております。これによりデモンストレーションを行ったお客様の工場では、テストを実施したラインだけでなく、他ラインにも導入いただくこととなりました。

特徴

  • ABBの厚み計は、測定原理にPEC(パルス渦電流)方式を採用しております。
  • パルス渦電流方式を使用した厚み測定は、外的要因を受けず正確な厚み測定を行い、安定した測定を実現いたします。なによりも測定方式が放射線を使用した原理ではなく、微弱な磁界を使用するため、放射線を使用するための特別な資格は必要なく人体にも全く影響なくご使用が可能です。
    また、使用するうえで上必要なものは計装空気および電源のみ、かつコイル毎の材質による設定変更や頻繁な校正作業が不要なため、ランニングコストの低減に貢献いたします。他にもABBの厚み計には、以下の特長があります。

・非接触での厚み測定

・合金による補正・再設定が不要

・外気温、測定板の温度変化、クーラント、蒸気、光等測定ギャップ内の条件に測定は影響無し。

・定期的なメンテナンス、クリーニングが不要。トータルのランニングコストを最小化。

・使用ユーティリティは電源およびセンサ内部供給用の計装空気のみ。

・アルミニウムクラッド材の測定が可能(オプション)。

・オンラインで測定板の抵抗率測定により、特性の変化を検出可能にし前工程のプロセスの検証も同時に可能(オプション)

用途例

2段/4段圧延機(入側/出側)

6段圧延機(入側/出側)

20段圧延機(入側/出側)

タンデム圧延機(入側/中間/出側)

スリッターライン

シャーライン

テンションレベリングライン

スキンパスミル

その他厚み測定を必要とするライン

適用材質

アルミニウム

真鍮

黄銅

ニッケル材

ブロンズ材

その他非鉄材(別途お問い合わせください)

Q&A


放射線技師とは異なる別の資格が必要ですか?

特別な資格は不要です。もちろん放射線技師の資格も不要です。立ち入り制限区域を設けることや、放射線廃棄処理の手間などがないため安全、安心にご使用いただくことが可能です。


校正は必要ですか?どのように校正を行うのでしょうか?

校正するために必要なものは、厚み計システムに付属される校正プレートが必要です。電源以外のユーティリティや消耗品等はございません。付属される校正プレートは全部で12枚あり、材質の違う切り板がアクリル板に挟み込まれており、この12枚の校正プレートをセンサ部において校正を行います。校正は30分程度で完了し1年に1回程度の校正を推奨しております。


なぜ材質によって設定が不要なのでしょうか?

測定原理として、パルス渦電流方式を採用しております。この方式による測定は合金に依存しません。そのためそれぞれの品種ごとでの材質補正が不要となります。


測定部のギャップ(空間)が狭くて、何かの時に板とセンサが接触してしまう事が心配です。

測定板が上下左右に動いた場合、センサは板が動いたことを感知して上下左右に自動で動き測定ポジションを調整します。センサは非常に頑丈な材質、アルミブロンズでできており耐衝撃性があります。また、衝撃自体を和らげるためにセンサヘッドはスウィングできる機構も備えております。


測定する場所は測定板のどの部分を測定するのでしょうか

測定する場所はそれぞれ3種類の型式によって測定場所が異なります。

PMGG123-Fコンパクトタイプ型C-フレーム厚み計
 →板エッジから85mmのポイントが測定中心部までの距離です。
  そのポイントを中心として40mm四方が測定エリアです。

PMGG123-Sスタンダードタイプ型C-フレーム厚み計
 →板エッジから150mmのポイントが測定中心部までの距離です。
  そのポイントを中心として80mm四方が測定エリアです。

PMGG201-H ボックス型厚み計(アルミ材質のみ)
 →センサは片側のみのため、パスライン上の幅方向であればどの部分においても測定が可能です。
  パスラインのセンターに設置し測定することももちろん可能です。

C-フレームタイプは板エッジの厚みを測定しますが、実際ABB厚み計を導入されたお客様は、センターラインを測定する厚み計と併用し測定結果を十分に比較したうえで生産に全く支障がない事、むしろ精度やランニングコストでの優位性、を確認し切り替えられております。


圧延機のそばに置いても測定ができますか。

圧延油がかかるような環境に設置し測定することも可能です。また圧延油や温度変化、その他外的要因における補正等が不要なため、環境が悪い場所での使用も可能です。

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