ご存じでしたか?
... ABBは、港湾におけるCO2排出量を35%削減するための技術的ソリューションを船舶に提供しています。
現在、世界の温室効果ガス排出量の3%近くを海運が占めており、海上貿易量は2050年までに3倍になると言われているため、船舶からの排出を最小限に抑えるために、より厳しい規制が敷かれています。ABBは、排出量を大幅に削減するための船舶や港湾向けの複数のソリューションを提供しています。
騒音や大気汚染の影響は、港湾で最も簡単に見たり聞いたり嗅いだりすることができます。ABBは20年以上にわたり、停泊中の船舶を陸上の電力系統に接続することで、港湾の排出ガス削減に貢献してきました。
港に停泊している船舶は、換気、照明、冷暖房、その他の設備を動かすために電気を必要とします。ABBのショアコネクションソリューションにより、停泊中の船舶は陸上の電源に接続し、エンジンを停止することができるため、騒音や振動だけでなく、二酸化炭素の排出も排除することができます。港に到着すると、電源ケーブルと制御ケーブルが船に接続され、最後に稼働したエンジンが陸上の電力系統と同期されます。同期がとれれば、船内のエンジンは停止することができます。この技術により、船舶の運航を妨げることなく、船内発電から陸上電力供給へのシームレスな切り替えが可能になります。
クルーズ船やフェリーは、コンテナ船とともに、港湾での主機電力供給を陸上の電力に切り替えることにいち早く取組んできました。クルーズ船は、港に長く停泊することが多く、その間船内設備に継続的に電力を供給する必要があります。陸上の電力を利用することで、乗客はもちろん、港の周辺住民にとっても快適な環境を提供することができます。
排出量の削減効果は設置場所によって異なりますが、クルーズ船が陸上電源に接続することで、停泊中のCO2排出量を最大35%削減することができます。これは、1隻あたり1日約13.77トンで、乗用車1,000台以上が排出するCO2に相当します。
また、環境規制の強化に伴い、他の船種でもショアコネクション接続技術を利用するケースが増えてきています。現在までにABBは、フェリー、クルーズ船、コンテナ船、ガス運搬船など、世界中の様々な種類の船舶に搭載された150のプロジェクトのショアコネクション設置済み、あるいは設置契約を結んでいます。
キーファクト
- 港湾において20年にわたる排出量削減の実績
- クルーズ船では最大35%のCO2排出量削減が可能
- 旅客船、貨物船など様々な船種で利用可能
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