気候変動へ取り組む必要性はかつてないほど切迫しています。観測史上最も暑い年はすべて1998年以降に記録され、その頻度は増加しています。同時に、地球の資源乱用と環境悪化は、世界中の膨大な数の人々の健康と前途を脅かしています。
今後数十年にわたって環境への圧力は高まるばかりです。国連によると世界人口は今日の78億人から2050年までに97億人に達すると予測されています。約80%が都市に居住し、すでにひっ迫している水、食料、エネルギー、輸送システムに深刻な負荷をかけます。
サステナビリティ戦略 2030 により、積極的に低炭素社会の実現を推進し、お客さまおよびサプライヤと連携してバリューチェーンおよび製品/ソリューションのライフサイクルにわたって持続可能な慣行を実践しています。サプライヤおよび地域社会とともに、社会的進歩の促進にも同様に取り組んでいます。
サステナビリティの焦点はインテグリティと透明性に基づく包括的なガバナンスフレームワークの中核をなす責任あるビジネス慣行へのABBの取り組みの一部です。このフレームワークは、行動規範に定める5つのインテグリティ基本原則によって支えられています。この行動規範は、従業員とサプライヤが正しいことを実行するよう導き、報復に対するコミットメントを含んでいます。
当社のサステナビリティ戦略の中核は、パリ協定の1.5℃シナリオに沿い、SBTイニシアチブ(Science Based Targets initiative:科学的根拠に基づく目標)のガイドラインに従って、低炭素社会の実現に積極的に貢献することです。ABBは、今後数カ月以内にSBTを設定します。
目標の達成に集中するため、持続可能な目標は意思決定プロセスに統合されており、活動を推進するための説明責任と、インセンティブプランを用意しています。