ABB急速充電eバスソリューションにより、ジュネーブはわずか1年あまりでよりグリーンな都市になりました。このソリューションを搭載した電気バスは、走行距離50万キロメートルに到達しました。これまでに数百万人の乗客を輸送し、二酸化炭素排出量を約1,000トン削減しました。
持続可能な公共交通機関向けに開発された技術的で画期的なTOSA(Trolleybus Optimisation Système Alimentation)は、世界最速の充電技術で、高頻度・大型バス路線向けの車載トラクションシステムです。環境に優しいばかりでなく、バスを充電するための予備のフリートを持たなくてもいいことがこのシステムの利点です。TOSAにより、少ない電気バスで、他の路線により容易に再配備することができます。バスのルーフ上にあるハイパワー充電ポイントへの接続に1秒もかからず、充電時間はわずか20秒です。バッテリが充電される間に乗客はバスに乗ったり、降ったりすることができます。
「これは将来の都市ニーズに向けたモビリティを持続可能なものにするための完全なシステムであり、世界で最初の都市としてジュネーブで試験されました」と、スイスのジュネーブ公共交通の会長、Anne Hornung-Soukup氏はコメントしています。
ABBの急速充電eバスソリューションは、スイスで確立された技術です。ナント市に選ばれ、フランスで展開される予定です。世界初の24メートル長の完全電気バスがナント市で稼動します。このような長いバスが完全にバッテリーエネルギーで走行するのは初めてです。
「私たちはeモビリティのパイオニアとして名を連ねることができ、嬉しく思います。革新的な急速充電ソリューションを搭載した新型バスが、ナントの最新の公共交通機関の一部となります」と、フランスのバス事業者セミタンの技術責任者兼プロジェクトリーダー、ステファン・ビス氏は述べています。
バス車両製造会社HESSの新しい電気バスは、BRT(Bus Rapid Transit)路線を走り、ナント市の歴史的な中心地とロワール川の南側にある市町村を結びます。これにより、乗客容量は35%増加し、1時間当たり最大5,000人の持続可能な輸送が可能になります。TOSAシステムには架線が必要ないため、都市景観への美的影響も最小限に抑えられます。
「将来のモビリティがどんなものになるかを見るのが本当に楽しみです。パートナーとともに私たちは独自の技術を開発しました」とABBのグリッド・インテグレーション事業の責任者、パトリック・フラグマンは述べています。
Links:
- Web page: TOSA – A new generation of buses
- Web page: TOSA electrical bus charging infrastructure
- Video: ABB's ultrafast charging solution powers e-buses in Geneva
- Technology flyer: Flash-charging technology for sustainable mobility