ご存じでしたか…
...ABBは安全でスマートな変電所を実現する次世代保護システムを開発しました。
30年の研究開発の末、ABBのSSC600はすべての変電所の保護・制御機能をたった1台のデジタル装置に一元化する配電ネットワークの新しいアプローチです。
変電所は、発電所から消費地まで電力を供給する複雑なシステムに不可欠な要素です。変電所内では、スイッチギア、変圧器、電力系統保護、通信機器、電圧調整器、電力量計などのさまざまな設備が相互作用して、安全かつ効率的な方法で電力を利用できるようにします。変電所にはさまざまな規模があり、異なる目的で使用されます。たとえば、小規模変電所は数世帯にしか電力を供給できませんが、大型変電所は小さな町や大きな自動車製造工場に電力を供給できます。
変電所で働く人、またはその近くを通る人にとって変電所の安全な運用は非常に重要です。施設の中に設置された設備を保護することも、電力が途切れることなく分配されるようにするためにも重要です。この安全な運用を確保するために、保護リレーやサーキットブレーカなど、数多くの装置やシステムを変電所に設置する必要があります。ただし、適切な安全システムを提供するためには、変電所に多数の装置を設置することになり、保護システムが複雑になってしまいます。また、変電所のオペレータにとって、複雑なシステムの保守はより困難です。
その複雑さを軽減するために、ABBはスマートデジタル変電所制御・保護装置SSC600を使用した革新的なアプローチを導入しました。これは複数の装置を使用する代わりに、変電所を管理するために必要なすべての保護・制御機能が1台に集約されている装置です。たとえば、約DVDプレーヤーのサイズのSSC600装置1台で、20台分の保護リレーのタスクを処理できます。
スマートフォンが定期的な更新を必要とするように、保護デバイスのソフトウェアも更新し、新機能を導入する必要があります。SSC600装置を使用すると、すべての保護・制御機能を必要に応じて更新できます。保護システムの更新が容易になったことにより、日常の運用における変電所の信頼性も向上します。
デジタルSSC600装置は必要に応じて新しい機能を追加できるため、変電所の約40年の寿命で最大15%の節約を達成できます。SSC600が複数の個別の保護装置の保護機能を担うことで、さらなるコスト削減が実現します。たとえば、過電流、地絡、差動保護用の各保護装置と、外乱記録用のスタンドアロン装置を別々に用意する代わりに、他に必要なのはSSC600装置1台だけです。
SSC600: