- Audi FIS アルペンスキーワールドカップに向けてエルタゲレンデに新しい人工降雪システムが導入
- 降雪システムは、ABB Ability™ Energy Managerからの電力データを統合し、リアルタイムでエネルギー最適化を実現
- 運営会社Funivie San Vigilio di Marebbe社のエネルギーコストを削減
イタリアのサン・ヴィジリオ・ディ・マレッベにある有名なエルタゲレンデは、Audi FIS アルペンスキーワールドカップの定期的な開催地です。今年のイベントでは、エルタゲレンデと並行して難関コース「ソレガ」が新設されました。ソレガの建設に伴い、降雪システムのアップグレードが必要だったため、ゲレンデの運営会社Funivie San Vigilio di Marebbe社は、リゾート全体の電力システムとエネルギー管理を同様に最新化する機会と判断しました。
リゾートのエンジニアは、人工降雪機サプライヤであるテクノアルピンおよびABBと協力して、シーズンを通して完璧な降雪を保証する高度なエネルギーシステムを構築し、インテリジェントなリモート管理機能を提供しました。
Funivie San Vigilio di MarebbeのテクニカルディレクターであるDanny Kastlunger氏は次のように述べています。「よりエネルギー効率の高い新しいスノーキャノンで人工降雪設備を改修することを決定したとき、電力消費量の監視、施設の管理、エネルギー使用の最適化を実現するために、より技術的に高度な設備を備えることも理にかなっていると認識しました」
Emax 2およびTmax XTサーキットブレーカ(配線用遮断器)を備えたABB System Pro E Power配電盤は、スキーリゾートとABB Ability™ Energy Managerプラットフォームを接続します。このソリューションにより、電力需要やエネルギー入力などの主要なシステムパラメータをリアルタイムで遠隔監視できます。
ABBセールスアプリケーションエンジニアで本プロジェクトを担当したPaolo Ferrariは次のように述べています。「ABB Ability™ Energy Managerは、ABBのスマート電力機器からデータを受信し、主要パラメータを監視します。このアプリケーションでは、エネルギーデータもテクノアルピンの人工降雪システムにも統合されているため、San Vigilioチームは降雪システムを完全に管理できるようになります。エネルギー使用の最適化、コスト削減、環境フットプリントの改善に役立ちます」
Danny Kastlunger氏は次のように付け加えています。「この新しいシステムにより、初めて12月1日という早い時期にサン・ヴィジリオスキー場をオープンさせることができました。ABBシステムにより、消費量を監視できるため、エネルギーをより適切に管理し、コストを抑えることができます」
省エネと効率改善の達成には、企業ごとに固有の課題があります。ABB Ability™ Energy Managerは、あらゆるインフラ分野の専門家がエネルギー使用量を最適化するために使用できるデータ、監視、および管理ツールを提供します。