日本国内のデータセンタでは低圧のUPSが使用されていますが、近年のデータセンタ大容量化に伴いUPSの必要台数も増加しています。
入出力盤等の周辺盤も考慮すると、低圧機器の総数や配線の数量は膨大になり、システムは複雑化しています。
一方で、HiPerGuard MVUPSはIEC62040-3 Class 1相当の出力電圧性能を有するため、データセンタに対しても適用可能です。
ABBの新提案として、低圧のUPSをHiPerGuard MVUPSに置き換えることで設備の簡略化が狙えると考えています。
データセンタにおいて、UPSは非常用発電機とセットで用いられます。
常用発電機は6.6kVから最大で11kV程度までの電圧に対応しており、HiPerGuard MVUPSもまた6.6kV並びに11kVに対応可能です。
低圧UPSをHiPerGuard MV UPSに置き換えることによるメリットを以下に示します。
- 電源効率の改善:電圧レベルを上げることによる改善、低圧変圧器削減による改善
- 省スペース化:設備の一括化、PDUの削減
- 省コスト:PDUの削減やケーブルコストの削減による初期投資削減