常時商用給電方式
UPS市場においては複数種類のUPS方式が使用されておりますが、その方式の殆どは低圧の電源ラインで使用するUPSにのみ適用され、高圧ラインにおけるUPS方式はその種類が限られます。
日本国内の市場において、高圧ラインに対しては一般的に静止型の常時商用給電方式UPSが使用されています。
常時商用給電方式は、UPSに供給される系統電圧が安定している間は負荷に対してこれをそのまま供給しますが、ひとたび入力電圧がUPSの許容範囲 (一般的に定格電圧の±10%) を逸脱すると、系統と負荷の間に直列に挿入されたスイッチが系統を遮断し、同時に蓄電媒体の電力をインバータ経由で放電することで出力電圧を安定化させるUPS方式です。
高圧6.6kV向けのUPSとして広く用いられている方式ですが、次のようなメリット、デメリットが挙げられます。