従来の瞬低対策

瞬低から設備を保護するための装置は複数の方式が存在します。本項ではその中でも代表的な例をご紹介します。


蓄電池または電気二重層キャパシタ搭載 常時商用給電方式UPS

通常時は系統電源をそのまま負荷に供給し、瞬低または停電が発生した場合に蓄電池や電気二重層キャパシタといった蓄電媒体から放電することで負荷を保護する装置です。

 

特徴
  • 蓄電媒体によって数秒から分単位まで補償を継続
  • >98%の高効率
  • 軽微な電圧変動は補償しない
  • 放電時に若干電圧の乱れが生じる
  • 使用環境を25℃以下に保つ必要有り
  • 消防法・火災予防条例に準じた対応が要求される
  • 定期的なメンテナンスによる健全性管理が重要
  • 鉛蓄電池は6-7年に1回交換が必要
  • フットプリントが大きい

蓄電池搭載 常時インバータ方式UPS

系統から入力された全ての電力を 交流⇒直流 に変換し、その後 直流⇒交流 に再変換することで安定した電圧を出力します。瞬低または停電が発生した場合は蓄電池から放電することで負荷を保護します。

 

特徴
  • 分単位で停電補償を継続
  • UPSの中で最も高品質な電圧を出力
  • 2回の電力変換を行うため、相対的に効率が低い
  • ランニングコストが高い
  • 使用環境を25℃以下に保つ必要有り
  • 消防法・火災予防条例に準じた対応が要求される
  • 定期的なメンテナンスによる健全性管理が重要
  • 鉛蓄電池は6-7年に1回交換が必要
  • フットプリントが大きい

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