瞬低発生のメカニズム
送電系統の発展により、昨今では長時間にわたる停電は非常に稀な現象になりました。
一方で、0.1秒 ~ 1秒未満程度の瞬時的な電圧低下現象、いわゆる「瞬低」は完全に防ぐことができず、設備の停止を生じるなど多くの産業において深刻な問題になっています。
瞬低の主要な原因は、送配電網への落雷や飛来物による短絡・地絡事故です。
これら系統事故が発生した場合、自動で当該の系統を切り離し、健全な系統から再送電することで事故点の除去を行います。事故点が除去されるまでの間、系統が接続されている広範囲において電圧降下が発生し、瞬低として観測されます。